I READ THE NEWS TODAY, OH BOY

舞台、俳優DD、サブカルかぶれ等

5月以降の告知(文学フリマ東京/外道ナイト4)

 どもです。 更新遅滞していてすみません。

 もろもろの告知をとりあえずさせて下さい。最近も相変わらず自分が何なのかよくわからないのですが気ままに活動させて頂いています。ありがとうございます。

 

05/06 第二十六回文学フリマ東京@東京流通センター

 出ます。

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 おしながきです。

 昨年突如としてマイナー乙女ゲームのショタの同人誌を書き始めたのですが意外と簡単な手順で同人イベントに出られることが判明し、面白いな~と思ったのでまたイベントに出ます。 文学フリマです。初出店だ。

 本は通販でも売るのでいかねーよって人も安心して家で寝ててください。

 

新刊①「メンズ地下アイドル神話大系」

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 シャブの神様のお告げでメンズ地下アイドルのTOを目指す少女の青春短編小説「VOID」を書きました。私小説だとおもわれること間違いなしですが、全部嘘なので通報したりしないでください。おまけエッセイが1本入っています(前にブログに載ってたやつ)。

 目が覚めると私はクラブキャメロットのトイレでぶっ倒れていた! 様子のおかしいメンズ地下アイドル・渉くんと平成三十年の大晦日に遭遇した「私」はその晩、全身ジルバイ・ジルスチュアートを着た量産型の「シャブの神様」に命じられて渉くんのTOを目指すべく孤軍奮闘する。

ガチ恋こそが世界を変革する鍵!』

 ちゃんと恋愛できないすべての鬱病患者に捧げるメンヘラ黙示録!(本同人誌に収録されている小説はフィクションであり、実在のアイドルとは全く関係がありません。予めご了承の上、お買い求めください)

 

 

新刊②「Moex Twin Selected Ambient Works 15-19」

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収録:「りあこちゃんの大冒険」「get rid of the Chopper.」「瑠衣くんのこと。」「また戦争が起こっても絶対推しくんのこと好きだからね。」「結婚出来たらいつもこんな風に君が帰るとき悲しい想いをせずにすむのに」

 2015年~2019年の間に書いたオタクに関する短編小説を5本集めました。数量限定です。自分がどんな人なのかを説明するときに、ベスト盤みたいなものがあればいいなーと思って作りました。私は卒業アルバムとかも、全部捨ててしまっていて、私自身を説明するものが今のところ私の手元に何も無くて、10代のときはそれで良いと思ってたんですが、最近になってそれではあんまりにも親が可哀想かなと思ったからです。(形としてお金をかけて娘を育てたものが残ってなくて、人を育てるって虚しいなと思ったので。)

通販分につきまして:本同人誌は初刷30部限定となります。4月下旬〜末頃に事前告知の上、BOOTHにて先着順予約受付を行います。 予約多数の場合再販を行いますが、その兼ね合い上、web通販分につきましては発送が5月下旬にずれ込む可能性もございます。恐れ入りますが、何卒ご了承ください。

「りあこちゃんの大冒険」

 目覚めるとりあこちゃんは地獄にいた! 「閻魔ちゃん」は地獄の刑罰と称してりあこちゃんを現代世界のアパートにワープさせ、若手俳優のオタクをするように命じる。

 

「get rid of the Chopper.」

 梨奈ちゃんと私は解散間際のバンドの追っかけとして週末になると全国各地を転々とする生活を送っていた。『いろんな人達から満遍なく薄っぺらい尊敬を集める人というのはいざ困ったときに誰も助けてくれない、だから概ねの人たちに理解されなくたってわずかな層に崇拝されるほうがよっぽどいいんだよ』

 

「瑠衣くんのこと。」

 十六歳の春、私は乙女ゲーム版「ハムレット」に出演していた若手俳優・桐村瑠衣を一目見てそのまま「推し」にする。瑠衣くんは適当なことを喋り、ヘラヘラして嘘ばかりついていたが、不思議と嫌な感じはせず、瑠衣くんの繋がりになって遊ぶようになった「私」は瑠衣くんの自活能力皆無にもかかわらず魅力的なその生活について考え始めるようになる。

 

「また戦争が起こっても絶対推しくんのこと好きだからね。」

 十年前に核戦争が起きた。東京湾の沿岸部は立ち入り制限区画に設定され、情緒形成期に外出禁止令のもと過ごした世代の子供たちはアニメオタクばかりになり、そのおかげで2.5次元オタクになった「えりちゃん」は午後の高校の授業をサボって水道橋に入り待ちをしに向かっていた。「ミュージカル・バドミントンの子爵様」190代目王国学院の卒業が近づく中、推しである「雛木くん」には次の仕事が決まらないままだった。

 

「結婚出来たらいつもこんな風に君が帰るとき悲しい想いをせずにすむのに」

 舞台観劇中に地震が起きた。最前列にいた全通厨の「私」は反射的に推しの悠希くん(29)を助け、瓦礫の中に悠希くんとともに生き埋めになった。極限状態+ガチ恋=????

『前に何かのワークショップで聞いたことあるんだよ、狭いところや暗いところは母胎の象徴だって。けど、俺にとっては罰にしか思えないな』

 

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  スペース位置はこちらです。何かの間違いで入り口近くの壁という、非常にアクセスしやすい場所に配置されてしまい、大変困惑しておりますので、是非励ましに来てください。よろしくお願い致します。

 

05/14 外道ナイトVol.04「ご注文はホストですか?」@阿佐ヶ谷ロフトA

https://www.loft-prj.co.jp/schedule/lofta/115854

 外道ナイトもついに第4弾です。

 「外道ナイト Vol.01」からこの日でだいたい約1周年! おめでとう!

<げ‐どう〔‐ダウ〕【外道】

1.仏語。仏教の信者からみて、仏教以外の教え。また、それを信じる者。⇔内道。

2.道理に背く考え。また、その考えをもつ者。邪道。

3.災いをなすもの。悪魔。また、邪悪な相をした仮面。「外道の面」<デジタル大辞泉より> 

 「ガチ恋」「愚痴垢」「メンズ地下アイドル」などの「大人が極力触れたくないアレ」に触れていく最悪オールジャンルトークショー「外道ナイト」、第四弾はいよいよ「ホスト狂い」に焦点を当てる!

 ツイッターとかで何となく見るけれどホスト狂いってどういう生活をしているんだろう? ぶっちゃけ借金とかするの? そもそも痛客って何? 冬月グループって何? 内勤って何? 風俗業界の繁盛に比例して繁盛する恐怖のホスト業界の謎を解き明かすべく、オタク女が勝手にしゃべり倒すトークイベントです!

 今回の出演者は全員一応(元)俳優オタクという、ろくでもないオマケつき!

<予定コーナー(仮)>

・ホスト狂いの1日を図解!

・ホスト狂いの収入・支出について聞いてみよう!

・ホストが言いがちなことやりがちなことランキング勝手に発表

・非ホスト狂いでもギリ活用できる歌舞伎町非公式ガイドマップ発表

 

 チケット買ってください(イープラスさん)→ https://eplus.jp/sf/detail/2931740001-P0030001P021001

 

 また5月にイベントの解禁などある予定なので今後とも山野萌絵とPLUS14をよろしくお願い致します^-^!では

平成死亡遊戯(または私は如何にして南条あやを愛するようになったか)


plus14.hateblo.jp

 


アーバンギャルド - 平成死亡遊戯 URBANGARDE - HEISEI SHIBOU YUGI

 

 遅くなりましたが「外道ナイト Vol.03」ありがとうございました。

「外道ナイト vol.03 〜愚痴垢の奇病VSメンズ地下アイドル沈没〜」 – LOFT PROJECT SCHEDULE

 図らずも平成最後の外道ナイトとなったわけですが(イベント中は一回も言ってない)、外道ナイトらしくクソみたいな話ができたんじゃないかなと思っています。次回外道ナイトは5月14日に同じく阿佐ヶ谷ロフトA様にて「ホスト狂い」をテーマに開催予定です。

 外道ナイトは、私が勝手にやっている完全自主企画のイベントです。

 Vol.02のときに客が3人という電気グルーヴ丸パクリの嘘をついてすみませんでした。もうつきません。Vol.03には、80人以上のお客様にいらして頂いたと聞きました。本当にありがたいです。私は、ただのいちオタクでありながら「何者かになりたい」ともがく非常にワガママな人間であって、未だに何者にもなれていないのにも関わらず箱を貸して下さる阿佐ヶ谷ロフトA様、そして手伝ってくれるスタッフ、いらしてくださるお客様には感謝の念しかありません。ホントに。

 私は、本当はアイドルになりたかったんです。

 現実のアイドルの方じゃなくて、ネットアイドルです。最近、ちょっとはネットアイドルになれてきたかな?と思います。といっても何をしているわけでもないです。怪しい人間だと思います。イベントやったり、小説書いたり、同人誌出したり。何者だよ、という。私も自分でよくわかっていません。強いて言うならただの人です。

 ネットアイドルにずっとなりたかった。それは南条あやちゃんがいるからです。彼女の文章に心酔し、あこがれて、今の私が在ります。

 3月30日は平成最後の南条あやちゃんの命日、二十回忌でした。

「平成最後」というフレーズは以前舞台「戦刻ナイトブラッド」の感想記事を書いたときのインパクトが強いような気がして自分ではもうそれ以降めったに使わないようにしているんですが、南条あやちゃんという人を語るときには「平成」というフレーズは外すことができないと思い、使います。

 なんといっても、彼女は平成最初、否、人類史上初のネットアイドルですから。アーバンギャルドの松永天馬氏がツイートしていてものすごく共感したのですが、彼女は平成を代表するアイドルです。間違いなく。

 だから私は春になると「平成死亡遊戯」のMVを見ます。そしてわざと画質の落とされた渋谷の映像を見ながら、南条あやちゃんのことを考えます。

 試験管を物色した東急ハンズ

 外人に売りつけられた偽造テレカ。

 Aちゃんに買ってもらった指輪。

 カラオケボックス

 

 平成に関しては正直たいした思い入れがないですが平成が南条あやちゃんの居た時代ということを考えるとちょっと寂しいような気もします。ずっと平成で良かったなあと単なる時の区切りに関してセンチメンタルになってしまうのは何故なんでしょうね。

 ネットアイドルとしてどこまでやればあやちゃんを超えられるのか、私にはまだ良く解りません。でも、私は私の神様に読経をするように、しばらく自分のことを書き続けたいと思います。

 と、いうわけで文学フリマで何かしら出すので、よろしくお願い致します。

 

 

アイドル・ヴィーガンという新しい思想の提唱(β)

 あくまでもこれは「提唱」であり、読者各位に強要するものでは全くありませんし、私もこれを完全に実践しているわけではないのですが、事実私は徐々にこの考え方に近づきつつあり、そうすることで精神的平穏を取り戻しつつあります。考え方について書き留めたのでシェアします。

 端的に言うと、アイドル・ヴィーガンとは、「三次元の人間で萌えるのは残酷であり人道主義的でないから、二次元でのみ萌える」という考え方です。

 もっともこれは本来世の中でいわれているヴィーガンとは本質的に違い、これを実践してもただ単に「二次元のオタク」になるだけです。しかし私は自らが活動していく中で、三次元の人間で萌えるにあたり、相手が生きているゆえに苦しむ人々をたくさん見てきました。 私はこの文章において、アイドル・ヴィーガンの思想がそのようにつらい思いをしているオタクの逃げ道になればよいと考えます。

 

・そもそも、生身の人間をアイドルとして「消費」するのは残酷であるという考え方。

 これから私は文章中で「アイドル」という言葉を使いますが、それはつまり「消費対象」「偶像」という意味合いであって、皆さんが自分に当てはめて考えるとき、それは生身の人間=三次元であれば、俳優でもバンドマンでも何でも構いません。

 アイドルは、コンテンツビジネスそのものです。ひとりの人間の姿を「偶像」に昇華し、群がるようにオタクがそれを食い散らかす。流行が終わればまた次の流行へと移っていき、流行が終わってしまえば忘れ去られるアイドルも多く存在します。また、流行すらせずに芸能人生を終えるアイドルも多いのです。

 多くのアイドルは職業選択の自由のもとにおいて自ら望んでアイドルになっています。 それがまだ救いなのですが、それ以上に「大人の意思」がアイドルを操っていることもまた事実です。ごく一部の自主制作アイドルを除いて、アイドルは大人に酷使され、パッケージングされているのが現状です。

 その抑圧や儚さもまたアイドルの魅力とされていますので、それはそれで良いんですが、よくよく考えてみるとそれって「人が苦しんでいる様子」を消費して楽しんでいることになるのではないでしょうか。

 私は自らの発信するコンテンツ内で、「外道」「鬼畜」というワードをよく使います。基本的に、アイドルオタクは鬼畜であるという考え方が私の根本にはあるからです。AKB48ドキュメンタリー映画やジャニーズJr.のバックステージ系番組なんかに顕著ですが、よくよく考えてみるとああいうのって鬼畜な気がします。

 生身の人間である彼らが、記号として扱われ、次々に消費されていき、忘れ去られたり持て囃されたりを繰り返すことを、残酷と感じるか華やかと感じるかは個人差があるでしょう。しかし、私はそれに心を痛めるようになってしまいました。

 もちろん私もアイドルを記号としてガンガンに消費します。面白いので。ただ、栄枯盛衰を眺めることは時々つらいことにもなり得ます。思い入れ深い元推しが普通に炎上したりするので。しかし私は元推しが炎上する中で、「そもそもなぜアイドルはオタクと繋がってはいけないとされているんだろうか?」「彼を人間として承認するならば、本来は責めるべきではないのでは?」と考えを巡らせるようになりました。アイドル文化がもっと人道主義的であれば、(つまりアイドルである前に人間なのでオタクと遊んでも良いというカルチャーであれば)彼は別に炎上しなかったのかもしれません。(結局公式からはインスタグラムの不正アクセスであるという説明がなされましたので併記しておきます)

 

接触現場の根底にあるのは生理的欲求であるという考え方。

 つまり、アイドル・ヴィーガンはアイドルとの肉体的触れ合いを否定する考え方だと捉えてください。

 私はメンズ地下アイドルの現場に通い、「過剰接触」にハマるオタクをたくさん目撃してきました。その中でやはり接触行為(握手からハグに至るまで)の何が魅力的なのかを考えた時に、それらが本能的・生理的な快楽をもたらすからではないかという結論に辿り着きました。

 アイドルとの接触で得られる快楽には、ふたつの快楽があると個人的には考えています。精神的充足が「承認」の快楽であり、もうひとつが接触行為によって得られる生理的な快楽です。 綺麗ごとを言うならば前者の精神的充足だけで問題ないのですが、実際のところ「過剰接触」を掲げるメンズ地下アイドル業界の異様なバブルはやはり生理的快楽の優位さを感じざるを得ません。

 しかし、生身の人間に対して生理的快楽を求めるようなアイドルオタクの行為は、搾取にあたるのではないでしょうか。

 これは搾取されているのはオタクだという正論も飛んできそうなのですが(当たり前ですね)、どんな形であれ接触を「買っている」のはオタクなので、マーケットとしては「需要があるから供給している」ということになるんだと思います。

 生理的欲求を満たすために触れ合いを切り売りする行為が、人道的であると言えるでしょうか。

 

 私はこのように考え、そして三次元のアイドル、アイドルに限らずコンテンツ化された個人を消費することを徐々につらいと感じるようになりました。 オタクの興味は移ろいやすく、飽きたものはすぐに忘れてしまいますが、相手も人間であることを考えるとそれは何だか残酷なような気がしてきます。

 オタクの興味の移ろいやすさが二次元になったからといって変わるわけではないのですが、違うのは二次元コンテンツは人間ではないという点です。まだ向こうが生身の人間ではないので罪悪感なくいろいろなものに興味を目移りさせることができます。

 ですから、「極力三次元の人間を消費せず、二次元だけで萌えていきましょう」「三次元の人間をコンテンツとして消費するのは、残酷である」 このような考え方を「アイドル・ヴィーガン」と総称することにしました。

 本記事は思考の整理のために書いたものですから、整合性のとれない部分が多々あると思いますし、この考え方に反対する人も多くいると思います。また、私は徹底してこの思想を実践してはいません。ただ何となく、三次元を消費することに対する「つらさ」を感じている人の手引きになればよいなと思い記事を書きました。

 多くの非ヴィーガンが残酷な屠殺の映像を観た後でもお腹が空いていたら家畜の肉を食べることを特に躊躇しないのと同じように、私も「人間を消費する自分」を嫌悪しながらもやはり三次元のコンテンツを面白いなと感じて消費しています。

 その点メンズ地下アイドルはいきなりステーキ(高級版)みたいなものです。早い安いうまい。現場多い。速攻接触できる。高いけど。普段は二次元だけを摂取するように心がけていても時たまステーキが食べたくなってしまう、それは本能的欲求であるということです。

 (終)