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舞台、俳優DD、サブカルかぶれ等

町厨について考えるためのちょっとした用語集・補訂版

 この記事は2016年に複数人で共同運営していたアカウント(現在削除済)の派生コンテンツとしてはてな匿名ダイアリーに投稿されたもの(町厨について考えるためのちょっとした用語集)が下敷きになっていますが、アカウント削除により出処が不明なただの怪文書になってしまう可能性がある為、追加・補足を加えて改めて個人ブログに投稿します。(主に「/」以降が補足内容となっています)

 なおこの記事は読者の方のオタク活動を決してサポートするものではありませんので、あくまでも娯楽としてお読み下さい。

 

【挨拶厨】受けを渡すわけでもなく、「お疲れ様で~す」といった声かけのみをするギャラリーのこと。/個人的な認識では特撮厨がよく使っているという印象。特撮現場には名物とされている「サインおじさん」が存在し、とりあえず俳優に挨拶したりサインを要求したりすることで有名。(→【サイン厨】)高度なサインおじさんは、俳優厨の顔を覚えると俳優厨の後をつけておこぼれにあずかろうとするというテクニックを使う(大体怒られるが、彼らは鋼のメンタルなのでなぜか懲りない)。

【歩き受け】出待ちなどにおいて俳優の横を一緒に歩きながら話す行為。/これを見ると大体のジャニオタはビビり倒す。ジャニーズについてあまり書くと公権力に怒られてしまうが、この光景は普段演説を聞いている真面目なジャニオタから見るとヤラカシ以外の何物でもないらしい。たまに厨が彼女に間違えられて愚痴垢に晒し上げられており、かわいそう。

【受け/受け取り】手紙のこと。また手紙を俳優が受け取る行為を指す。ジャニオタ由来であり、主にジャニーズから流れてきた厨が使う。/「受けを書く」「受けを渡す」といった用法をするが、腐女子からすると何言ってるんだという感じかもしれない。

【受け禁】手紙、プレゼントなどを出待ちで受け取れないこと。事務所や舞台によって禁止されている場合と俳優本人が拒否している場合がある。ジャニオタ由来の語。/会場や制作会社側が受け禁と言っていても、俳優本人が認識していない場合がままあるらしいが、この記事では決して強行突破を推奨するわけではない。

【駅待ち】入りや出において駅で俳優を待つ行為。可とするかどうかは俳優による。類義語に「改札待ち」。

【オキニ】俳優に気に入られ、好かれている厨。/「そもそもオキニの基準とはなんなのか」でよく荒れる。

【オキラ】俳優に嫌われている厨。/上記に同じ。

【オンリー】俳優1人に対して出待ちが1人しかいないこと。転じて、目当ての俳優の出待ちが自分だけであること。ジャニオタ由来の語。

【カット】俳優から厨を引きはがす行為。マネージャーがよくする。大体「すみません」と言っているが実のところ全くすみませんという気持ちは向こうにない。また、嫌いな厨をつかせないために身内などを使って厨を厨が妨害する場合、リアストを阻止するために厨が厨に行う場合など用法は多岐にわたる。ジャニオタ由来の語。

【カノバレ】(正確には俳優厨用語)文字通り彼女の存在がバレることを表す。SNSに投稿した内容の一致、厨に目撃され晒されるなどによって発覚する。一度カノバレするとその後数年間は「◯◯と付き合ってる/たよね」と厨に言われ続けることになる。→【匂わせ】

【空電】本当は電話をしていないのに電話をしているようなそぶりをしながら歩いてくること。出待ちが嫌いな俳優がよく行う。

【観劇待ち】俳優が他の俳優の舞台を見にきているときの出待ち。/仲の良い俳優の舞台を狙って舞台期間中ずっと待ち続ける猛者も存在するらしい。

【観劇連絡】身内などから推しが他の俳優の舞台を見に行っている旨の連絡を受けること。また、その連絡をすること。

【ガンダ】ガンダッシュの略。俳優厨用語ではないが、厨はやたらと使う。

【ギャラリー】町厨ではあるものの、俳優に凸らず眺めているだけの厨。俳優が町禁や凸禁であるが出ていく様子を眺めていたいという場合と、個人的に凸る勇気がない、また凸りたい気持ちはあるものの周りをとりまくさまざまな事情により凸れない場合のふたつに大別することができる。/ギャラリー⇔町厨。町厨であったが、マネージャーが変わる、事務所移籍、舞台が厳しいなどの諸事情により急に凸れなくなる厨もいる。

【愚痴垢】ジャニオタなどの間で流行している「愚痴垢」、匿名の捨てアカで普段は言えない事務所・タレント・テレビ局・コンサート全般などの森羅万象すべてに愚痴やヘイトをぶつける闇のアカウントだが(個人的に確認している範囲では、ディズニーやピューロランドなどのテーマパークオタクの愚痴垢や声優などのアニメ界隈はもちろんスポーツ追っかけ界隈の愚痴垢も存在する)発祥は若手俳優界隈ではないか、と言われている。(きちんと確認していないので違うかもしれないが、愚痴垢ブームの発生に関しては少なくとも俳優界隈の方が早かったように思う) 観劇マナーに関する比較的平和な愚痴から、演出家や彼女のいる俳優に関する愚痴などかなり怨恨の感じられるものまで幅広く揃っている。匿名なので、容赦なくディスり合い叩き合うのが特徴。

【公開】舞台本番、イベントなど世間一般にスケジュールが公開されている現場のこと。ジャニオタ由来の語。

【サイン厨】誰彼構わず俳優にサインを求める厨を指すが、どちらかといえばミーハーや一般人に対して使われることが多い。映画現場、特撮現場などによく現れるとされる。→【挨拶厨】

【〜時集】〜時集合の略であり、キャストの集合時間/入り時間を指す。ジャニオタ由来の語。

【~周辺】~の部分には中心人物の人名が入り、厨によって形成されたいわゆる身内の仲良しグループを表すことが多い。

【遭遇】意図せずして俳優に出くわしてしまうこと。

【遭遇厨】遭遇、偶然を装って俳優との接触を試みようとする厨。またその行為。類義語に「ちゃっかり」。/別に町厨でもないのに終演後に無駄に会場周辺で溜まっていると遭遇厨認定されやすい。

【対応】出待ち対応の略。厨に話しかけられ、受け取りをしたり会話をしたりすること。/ただし「舞台でのファンサの内容」「お見送りでの受け答えの内容」といった意味合いで使用する場合もあるので混乱を招きやすい。

【大公開】出待ちの場所が道路などに面しており、出待ちでない厨や一般人に晒し者になる現場のこと。また、出待ちが多い現場のこと。ジャニオタ由来の語。/某映画館、某劇場、果てはうっかり出待ちの光景がワイドショーに撮られてしまい全国ネットで放送される場合などに使われる。

【立ち受け】出待ちなどにおいて立ち止まって俳優と話す行為。/宝塚出身の女優さん、また比較的年齢層の高い俳優さんなど、若手俳優文化と馴染みの薄いキャストのオタクが会場外に堂々と出待ちの列を作っていることがある。ある時代劇役者の方はその立ち受けの光景がまるで宣教師のようだとして「ザビエル」という愛称を厨から勝手に与えられた。

【茶の間】もともとは出待ちではない厨全般を指したとされるが、用法の変化により現在では舞台を見に来ない、イベントに来ない、回数が少ないなどの厨を指して言うことが多い。定義は明確に決められておらず、しばしば厨のあいだで論争を引き起こす。

【厨】俳優のオタク。ただし俳優のオタク全般を指すようになったのは近年のことで、前時代にはイコールで「町厨」を示していたという説や、本来の意味での「厨」的な用法だった(いわゆる「S県月宮」のような電波や電波とまではいかなくとも行動が逸脱しているオタク、もともと同人用語においてテキストサイトの時代から迷惑な読み手のことを「厨」と称していた/「厨メール」などに詳しい 同人用語の基礎知識/ 厨メール/ 厨房)という説もある。余談ではあるが、現在一部若手俳優界隈において使用されている一部の特殊語法(可愛い:キャワ、ブス:ヌサ(ブサイク→ヌサイクと変化した)、太っている:コニ(コニシキが語源)、乙:もちゅ、晒す:サラサラ、お前:藻舞、一人称「漏れ」、不自然な女口調/等)は2ちゃんねるの「ミュージカルテニスの王子様」関連雑談スレッドが発祥とされており、00年代インターネット的な文化が未だに残っている貴重な文化圏であるともいえる。なぜこのような特殊語法が未だに使用されているのかは不明であり、ジャニオタなどはしばしば「何書いてあるのかわかんねえ」と言っている。

【つく】目当ての俳優に話しかけ、横を歩く行為。

【手伝い】出口が複数あるなどの理由から人数を使って目当ての俳優の場所を捕捉したい場合、またその他の諸事情によって本来は関係のない身内を現場に駆り出したり、逆に駆り出されたりすること。及び、そうして連れてきた厨を指す。

【同電】同じ電車に乗ること。ジャニオタ由来の語。

【凸る】「突撃する」が省略された形。目当ての俳優に話しかけることを指す。

【匂わせ】俳優厨的用法では、俳優本人や俳優の彼女が「お前それ誰に撮ってもらったんだ」的な画像を掲載したり、絶対に1人では行かなさそうな場所の画像を掲載したり、意味深なことを書いたり、「支えてくれる人に感謝」とか書いたり(数々の俳優の犠牲によりここまで露骨な例は少ないが)することを指す。

【はける】出待ちなどが終わり、帰ること。ジャニオタ由来の語。また「キャストが帰る」という意味合いでも使われる。

【はまる】喫茶店などに行き、休憩したり時間をつぶしたりすること。なぜか一部の厨の間で頻繁に使われているが、語源は不明。

【張る】出待ちをすること全般。狭義では、非公開や観劇など目当ての俳優が本当に来るかわからないときに予想を基にして可能性にかけて待ってみること。

【非公開】稽古など世間一般にスケジュールが公開されていない現場のこと。ジャニオタ由来の語。

【暇電】狭義においては、諸事情で出待ちや入り待ちが長時間に及ぶとき身内などに電話をかけて暇をつぶす行為。

【プレ禁】プレゼントを贈ることが禁止されていること。一部のイベントや舞台、俳優によっては禁止になっていることがある。→【受け禁】

【没る】出口が違った、自分より早く来ていたなど様々な理由により目当てにしている俳優に会えず、入り待ち/出待ちに失敗すること。/没ってこそ町厨という信念を掲げる人もいるが、没るとやっぱり悲しくなる。

【町禁】出待ち禁止の略。舞台によっては稽古期間中、本番期間中にツイッターなどで繰り返し注意されることがある。「ーになった」「ーくらった」/ト◯イフル(制作会社)は異常に出待ちに厳しいことで一部の間では有名であり、しばしば「癇癪おこすなよ」などと揶揄される。(参考:triflePさんによる出待ち禁止についてのツイートまとめ - Togetterまとめhttps://twitter.com/pos_stage/status/858514373312036864 「町厨がいるなら出禁をも辞さない」という町厨絶対殺すマン宣言をし、本当に厨がいたのかはさておき、現場はプ◯ステ出禁チャレンジとも評された)このエントリにもブコメで「うるせえ出待ちオタク」といった評価がつくことが想定されるが、個人的には本当に面白い舞台なら別に出待ちとか無くてもみんな満足するんだよなと思う。若手俳優の舞台が若手俳優に頼って売上を伸ばしている限り、この問題を根本的に解決することは不可能だと考えている。ちなみに、本当に出禁になった町厨の話は実は聞いたことがない。

【町厨】出待ちをしている厨のこと。「出待ち厨」が省略された形。

【マネージャー】出待ちに厳しく対応するマネージャーもいれば、歓迎モードのマネージャーもいる。町厨と仲が良い場合もあれば仲が悪い場合もある。

【ユダ】身内の中にいる裏切り者。鍵垢やLINEのスクショを晒し上げる、同厨や推しに秘密をぶっこむなどの行為に及ぶことが多い。友達だと思っていたが、そもそも最初からスパイとして近づかれていたという事例もある。

【リア】中高生の厨を指し、概ねの場合蔑称として使われる。リア中=リアル中学生、リア工=リアル高校生が語源。ジャニオタ由来の語。

【リアスト】出待ちの範疇を超え、ストーカーに発展している行為。また、それをしている厨。どこからがリアストになるのかについては俳優個人や厨個人の解釈に委ねられているので一概に言うことはできないが、同じ電車に乗る、最寄り駅に行くなどの行為を指して言うことが多い。

【路線】俳優が劇場をはじめとする現場に行く時に使う通勤ルートを指すことが多いが、用法は定まっていない。

【割る】稽古場、俳優の通勤ルートなどを特定すること。