明治東亰恋伽を皆さんご存知か。乙女ゲームである。アイドルオタクを辞めて以来家から一歩も出ずに乙女ゲームをやり続ける廃人のような生活を送っている。なぜ乙女ゲームをやるかというと、現実逃避がしたいからである。私の人生は、3次元のイケメンを延々追い回す人生だった。しかしそれにももう疲れてしまった。相手が人間だと予想できない行動をするので疲れる。それにひきかえ乙女ゲームは、どれも大体予想のできる展開であり、起きる出来事にも「おぉそうか」くらいの態度で接することができるので心も平穏だ。
アニメも見たが急に部屋が炎上したり急にラップ?歌?パートが始まったりして意味不明で面白かった。
難しいことはよく考えずに乙女ゲームをやろう。
泉鏡花は「鏡花ちゃんって呼ぶな!」としょっちゅう言うのだが、ものすごくKeyのゲームのヒロインっぽい。肩にウサギ乗せてるし。藤林杏?
彼はツンデレキャラなのだが、暴言の度が過ぎるため、初期はツンデレを通り越して、単なる失礼な人みたいになっているのが特徴である。私はイケメン味覚障害なので多少のツンデレくらいでは楽しむことができず、鏡花ちゃんくらいの失礼さがないと「きたぜ!」とならない。ドMなのか、心が壊れてしまっているのかはわからないが……。
鏡花ちゃんルートは、暴言の中にエモが混ざるという、ごく一部のプロ向け、いわば業務用として仕上がっている。上のスクショは神楽坂にある三年坂という坂を登る最中、「ここで転ぶと三年以内に死んじゃうんだよwww」とバチバチにヒロインを煽っている時の様子なのだが、ちゃんと三年後まで見届けてくれるという親切な仕様。良い話である。
肩のうさぎは諸事情により、日没以降のみ出現する。大体、こんなに可愛くてはヒロインに示しがつかないというか、プレイヤーの大半は何の取り柄もない喪女なので、どっからどうみても負けている気がする。こんなにうさぎモチーフが似合うのは、世の中広しといえども、恋汐りんごと泉鏡花くらいである。
なぜ、乙女ゲームの人は皆ややサイコな言動に走るのかというのは平成サブカル史における大きな謎であるとは思うのだが、彼も例に漏れず若干サイコかわいい言動が見受けられる。(しかしこう端的に書くとめっちゃ怒られそうだ。怒られそうなので追記しとくけどちゃんとこれには理由があるし良い話なのだ。だから怒らないでほしい)
乙女ゲームの人は皆言動が濃い。濃いのでイケメン味覚障害に陥っている私も飽きずにやることができる。皆「若干おかしいんではないか」というポイントがあるが二次元なので大丈夫だ。二次元の人みんな言動が濃くて面白い。(終)