I READ THE NEWS TODAY, OH BOY

舞台、俳優DD、サブカルかぶれ等

立派に育った不幸が突然あたしの右頬をぶってきた

今までありがとうございました。|キルアくんの事好きすぎてキルアくんになってしまいそう。

まあ、真実なんてどこにもないし あったとしても ろくなものではないけどね 。

  村上龍からの引用が織り交ぜられたりくちゃんのブログはもうすぐ2年更新が止まっていることになる。アーバンギャルドが大好きなHUNTERXHUNTERのキルアというキャラをこよなく愛するりくちゃんの文章には、ところどころ自分に似ているな、と思う部分があって気持ち悪さは感じながらもどうにも読み進める手を止めることができなかった。

 

 はるしにゃん氏が亡くなった。

 かれこれ2年くらい一応相互フォローではあったものの特段まとまった言葉を交わしたりはしていないという関係性だったので、当然リアルでの関わりもなかった。ただ彼はかれこれ2年くらいずっと死にたい死にたいと言っていたので、死にたい人間としてはまた死にたい人が一人ちゃんと死ねたんだなと思って自殺の一報を知った時にはむしろ安心した。ポストモダンラカンNHKにようこそ!サイケデリックカルチャーに興味を持ったのは彼の影響が大きかったので、自分の一部を形成してくれた人がもういないのは悲しいし、どちらかといえば不安になる。

 うーん、私が飛び降りたら悲しんでくれるんだろうか、みんな。日頃から言動に不安定性を漂わせていることは十分自覚済みなので、死んでしまっても「やっぱりダメだったか」的な反応を受けそうな気がする。はるしにゃん氏夭折の際に見た関連文章で一番心に響いたpostが「彼は生前蛸壺屋が大好きだったので、この場合の正しい反応は『あちゃー、はるしにゃんとうとう死んじゃったかー』である」というものだった。私も蛸壺屋けいおん!3部作大好きなので、とうとう死んじゃったかー的なノリで送り出してほしい。

 はるしにゃんが亡くなった途端、突然気候が秋っぽくなり、万年低血圧の私はやったやったと喜びながら毎日舞台のために入金を詰めていた。私が死んだらとりあえず誰か流星くんに私が死んだ旨を伝言してはくれないだろうかと思ったけど、流星くんは特に何も思わないのではないか、という考えになってしまったので、別にいいです。人間ってやつは意外とあっさりと淡白で、あんなにトッキュウジャーの話をしていた人たちが今手裏剣戦隊ニンニンジャー仮面ライダーゴーストの話しかしていないように、今は今で、過去は過去だから、もう流星くんの夢の船の下敷きにすらなれなくなった死後の私という存在には多分誰も興味を示してくれないんではないだろうか。

 っていうか今の私を面白い面白いってもてはやしてくれるのはいいけどそれって「自分はこうはなりたくないけど代わりにこういうことをやっている人がいるから、そういうことをしてしまう人がそうなる実例を見て楽しもう」っていう野次馬根性でしかなくて、誰も(一部の親しい友人を除いて)共感のベクトルで見てくれているわけじゃない気がしてきた。若手俳優ヲタク版中村うさぎみたいな見方しないでくれ頼むから!って思っちゃったけどでも面白いものを面白がりたいのが人間だから仕方ないよね。

 

 ここ最近読んだ中で一番面白かった記事です。アメスタといえば当日にいきなり告知されその日の夜にもう放送という梅雨の悪夢が蘇ってくるわたしですが、単推しゆえ流星さんのアメスタしかみたことなかったので他の俳優の広汎なアメスタ事情が垣間見えて新鮮な気持ちで読めました。

 アメスタって昔は無料だったんですね。今はまた無料に戻りましたね。終わったからこそいえるアメスタ事情だけど、プレゼント祭りになって話が聞けないから見たくないって子も多かったみたいです、アメスタ。わたしは結局伝説のキャプテン(俗に"課金額1位"をしめす悪魔の称号)狙いでガンガン課金して3回放送トータル12万円くらい使ったんだけど、もう面倒くさいから1回3万円のアイテムとか導入してほしいのに流星さんは最高でも5000円のアイテム*1しか設置されておらず、結果として「流星くんの話が全然聞けない」みたいな苦情が噴出していたらしかった。でも話してたことって(一部の直近仕事ネタを除いては)だいたい既出の話だろという脳裏をよぎったツッコミは心の奥底にとどめた。

 彼のアメスタは結構水準の高い課金額平均を誇っていたらしく、同じくトッキュウジャーをやっていた某牧仁さんの放送では60分やって5000円アイテムが1回しか入らないとかあると聞いたし、上の記事でもまったりキャストと絡めるみたいな書き方がされてたのでアメスタと一概に言ってもピンからキリまであるなという凡な感想を抱いてしまった。名前出したら本当にそれこそ生命の危機なので絶対出さないけど上位争いが10万円超えるキャストの放送もあったと聞くし、流星さんのアメスタは見ている限りだと記事にも載っているように上位10人特典の60秒トークが見られるボーダーラインがだいたい1万円いくかいかないか、過疎回でも7000円は切らなかったんじゃないかなという雰囲気だった。

か:なんていうかこう、激しく不況ゆえの「あれもそれもビジネスにしてまえ!」感が否めないじゃない。
おたくは資本主義なんだけど、「お金がなくても楽しめる」層がいないと成り立たなくて、でも今は大人側も「おたくやるなら金持ってこいや」みたいな感じになって線引きをするじゃない、結果少ないおたくが無理をして回している、みたいな………。ブラック会社かよ……。

敦:いやブラック会社だよ、若手俳優の世界は…!
結局そうやって囲い込みをしてしまった結果、LIVE的な現場が好きな層をK-POPに逃して、無銭SNSでの接触を求める層を読モに逃してしまった感がある。

 だからわたしが先述したアメスタ見たくないって子が多かった、っていうのは本当にこのとおりで、現場で愚痴ったりもするけど結局のところあらゆるコンテンツにはライト層がいないと成り立たないんですよね。アメスタって見る時点で3000円が必須になるので、そういう点では完全に「金持ってこいや」のテンション。ちなみにわたしの回りではアメスタのことを平面ホストクラブと呼んでいました。的確じゃね? 1回見るのに最低4~5万用意、高くて10万、完全にホスクラの価格帯ですよ……。友達に言ったら「枕もしてくれないのに!? 枕もしてくれないのに!?」って爆笑された。若手俳優は入り口の価格帯が0円~7000円程度*2と非常に安い分、極限を追い求めようとすると何もないのにお金がかかるという闇のビジネスです。一定まで自分の権威を高めるとそこから先が本当に何もない。崖。ホストさんはエースとかになっちゃうと(人にもよるけど)月に150万~かかるっていうから、まだ良心的だと思うけどそれ相応のメンタルケアがあるわけじゃないですか…。「ただ一方的に愛を捧げるだけのコンテンツ」というジャンルにおいて最も質が悪い集金を行っているのが地下アイドルと若手俳優かもしれない。と、ふと思いました。

 記事で敦子さんの仰っている通り、若手俳優ヲタク界の一部における切磋琢磨がハイレベルになりすぎてしまった結果、「そんなに頑張らずにイケメン近くで見てきゃいきゃいしたい」層は読モユニットやイケメンバンドや男性地下アイドルに流れちゃって、毎週毎週原宿のJOLとか小箱の対バンとかでうりゃおいして1000円や2000円の接触ツーショで満足しているという現状がある。それこそB2takes!が若手俳優界にも進出してきて男性地下アイドルと若手俳優が徐々にボーダレスになっているし、アメスタ無料化は過度な競争によりインフレを起こしすぎてしまった若手俳優ヲタク文化が男性地下アイドルなどに象徴されるチープ路線との融和へと舵を切った象徴ともいえるのではないでしょうか。

 

 で、何の話をしようと思ったかっていえば流星さんが地上波の連ドラが決まったので、その話をしようと思ったけどまた今度でいっか。おめでとう。

*1:薔薇(しかも1本)。後ほど流星さんのブログに彼が薔薇をかかえている画像が掲載され、それが局地的にわたしの友人間で話題になったが、この前集まってご飯に行ったときにみんなあれは全部合計で5000円だと思っていたらしく、1本5000円の薔薇の集積だと知ってひっくり返っていたのがこの夏一番面白かった

*2:舞台1回分と仮定