I READ THE NEWS TODAY, OH BOY

舞台、俳優DD、サブカルかぶれ等

予期せぬ形でチケット詐欺に巻き込まれて東京から奈良まで行ったので経緯をかくよ

 無いと思いたいというか、あってはならないのですが、万が一同じような手口に遭遇した方がいたり、身に覚えが全く無いのに突然自分の銀行口座が凍結されてしまったりした方の参考になればと思い、エントリとして残しておきます。

 ちなみにこの記事に書かれている手法で詐欺やるのは絶対ダメですからね。立派な犯罪だよ。巻き込まれた人がめちゃくちゃ面倒だし迷惑だよ。最終的に警察は自分のところに来るよ。覚えておこう。

 

2016年12月上旬

「ねこ男子」ムック本発売記念!中川大志×廣瀬智紀 トーク&限定特典お渡し会決定!! : ムック本&写真展「ねこ男子」

 当時私の友達だった子(以下、Mちゃん)は、廣瀬さんのファンでした。2015年末くらいからの知り合いでした。(具体的な俳優名を出すのはどうなの?という意見があることは重々承知ですが、結局人間の興味というものは変わらず、やがてMちゃんがまたオタ活を始める可能性は否定できません。というか、かなり高いと思っています。私としては同じようなトラブルに巻き込まれる人間を出したくないです。*1なので、書きます)

 Mちゃんは、大阪在住の当時高校2年生でした。上述した「ねこ男子」お渡し会の報を受け、Mちゃんに「イベント整理券は渋谷でしか配布していないので、代行してほしい」という連絡をLINEでもらいました。私は暇だった上についでに渋谷に用事があったので「いいよ!お金どうする?」と返信したところ、「今修学旅行中なので自分は直接お金を振り込めないけれど、友達に頼んで代わりに振り込んでもらう」という旨の連絡が来ました。 当時のMちゃんのインスタグラムなどを見ても海外への修学旅行へ行っていることは事実であることがうかがえたので、代理振り込みの理由を疑うことなく承諾しました。

 高校2年生と金銭絡みのやり取りをするのはどうなの、という意見があるのも重々承知です。私自身が高校2年生から俳優の追っかけで全国を飛び回り、全通とはいかないまでもほとんどの公演に参加していたような俳優オタなので、「友達に頼んででも推しに会いたい」という気持ちはすごく理解できました。なので承諾してしまった、ということです。いま思うと考えが甘かったですね。

 私には2回に分けて、18,000円と18,000円の入金がそれぞれ別の名義からありました。私は写真集「ねこ男子」をHMVにて購入し、その後Mちゃん宛に「ねこ男子」とイベント整理券を郵送しました。 それらが無事到着したことはMちゃんとの間で確認が取れています。

 

2017年1月3日

 ATMにてゆうちょ銀行口座から引き出し操作を行おうとしたところ、エラーが出た上、なんとカードが返却されませんでした。コールセンターに問い合わせたところ「郵便局の貯金窓口までお問い合わせください」との返答。念のため別のATMでも通帳を使って操作を試みましたが同じくエラーが出て通帳が返却されず。 Googleで検索してもいまいち良くわからないまま。心当たりが無かったので、「税務署の差し押さえかな」とか思う。

 

2017年1月4日

 最寄り郵便局の貯金窓口で問い合わせ。本社に聞いてみるのでしばらくお待ちくださいとのこと。30分くらい待っていると警察が来る。えええ。呼んでないのだけど。犯罪に関わった心当たりはないのでめちゃくちゃうろたえる。結局1時間半くらい拘束されたが、その後に用事が控えており、私は口座が使えなくなってしまった理由を聞きたかっただけなので、警察に来られても困ってしまう。時間が無いので、と言って撤収。

 

2017年1月7日

 自宅宛にゆうちょ銀行から「口座止めました」という旨の封書が到着。内容の要約としては、いわゆる「振り込め詐欺救済法」に基づき、被害者から申請のあった口座を停止し、異議なき場合は口座に残っている金額を没収して被害者への返還に充当しますよというもの。

www.zenginkyo.or.jp

 「犯罪利用預金口座」という文面を見てますます???となる。

 後日、口座の停止に関わっているという警察の方から連絡が来る。奈良県G警察署の刑事課の方。(後に、私がまだ19歳であることを理由に担当が生活安全課に変更になる) この時点で口座には14万円ほどが入っていたが、入出金が全く不可能になってしまい、当然引き落としも不可能なので、クレジットカード関係などの手続きに追われることになった。まったく情けないが、両親にはこのあと金銭的にも手続き的にも全面的に助けてもらうことになる。

 話によると、私にかけられている容疑はジャニーズ関連のチケット詐欺とのこと。更に???となってしまった。このブログの読者の方であればおわかりいただけると思うのだけれど、私はここ3年ほどジャニーズに全く興味がない。チケットに関わっているどころか、コンサートにも全く行っていない。

 心当たりのなさすぎる容疑に困惑するしかなかった。もちろん全面否認を貫き通した。警察の方からはまだ捜査中なので後日連絡するとのこと。

 

2017年1月~3月

 父に協力してもらい、原因を突き止め証拠を手元に残しておくために、ゆうちょ銀行から過去の入出金履歴を取り寄せる、同時に凍結された口座に残っている金額の没収を避けるために異議申し立て書類を送付、などの事務作業を行う。

 

2017年5月8日

 奈良県G警察署の担当から「任意だが、奈良まで事情聴取に来てもらえないか」との電話が来る。 さすがに奈良まで行きたくない。というか完全に犯人扱いされているのでのこのこ現地まで出かけていったらそのまま逮捕されそうなので嫌すぎる。という理由でいったん断る。

 しかしその際に「被害金額は18000円である」という情報を担当の方から教えてもらい、取り寄せた振り込み履歴の中で該当する金額と時期が「ねこ男子」関連の取引であることが判明する。

 Mちゃんに連絡。 当時修学旅行中を理由に代理の人物にお金を振り込んでもらったが、振り込み履歴に書かれている入金名義について尋ねたところ「知らない人」との答が返ってくる。

 Mちゃんの主張としては「私は地元の友達に頼んだが、もしかするとその地元の友達がチケット詐欺を行い、めりいちゃん(私)の口座にお金を振り込んだのではないか」とのこと。

 

2017年5月12日

 奈良に行くのはめちゃくちゃ嫌すぎたが、被害者の方は今回の被害金額が返還されれば刑事事件にするつもりはないとのことで、経緯について話すために渋々奈良に行くことを決める。 父同行。

 当然ながらMちゃんの存在が絡んでいる話なので、「16日に奈良県G警察署に話をしに行くので一緒についてきてくれることは可能だろうか」という旨の打診をMちゃんにする。 Mちゃん同意。どこで待ち合わせるかなどの詳細についての打ち合わせをこれ以降15日まで行う。

 Mちゃんは打ち合わせの間も「地元の友達がやった」とのスタンスを崩さなかった。

 

2017年5月16日

 めちゃくちゃ嫌な気分で伊丹空港に着く。

 大阪市旭区内の某所でMちゃんを拾うという打ち合わせをしていたが、なんと来なかった。 「父親が代休で家にいるので家から出られない」という雑な理由で来ず、最終的に音信不通になる。そのあと謝ってきたが。

 この時点で以前から抱いていた「地元の友達がやった」説に対する疑いがほぼ嘘だろうという確信に変わった。 Mちゃんは親が厳しいらしく、今回の件に警察が絡んでいることが親にバレるのを非常に恐れており、「警察が家に来るか自分で話に来るかなら後者の方がいいと思う」という私の提案に対して同意していた。 ある日突然警察が家に来るよりは、親に正直に事情を話して家を出る方が何倍もマシなはずだ。それをしないということは、「やましいことがあるに違いない」という疑念を抱かせてしまう。

 あくまでも憶測でしかなく、Mちゃん本人がいまだに否定しているので誤解なく読んでほしいが、私は「地元の友達」の存在そのものを疑っている。 なぜなら私はその「地元の友達」と直接連絡を取りたいと依頼したが、「LINEは消されている、ツイッターも見当たらない、家に行ってもいない(但し家に本当に行ったという証拠はないが)」という返答だった。この情報化社会において、そして近くに住んでいるにも関わらずまったく連絡を取ることが不可能などということは果たしてあり得るのだろうか。

 つまり、私はMちゃんが「ねこ男子」の整理券代金に充てるためにチケット詐欺を行い、振込先を私の口座に指定したのではないかという疑いをもっている。

 

 昼前に警察署に着いて話をした。奈良県のG警察署は最悪だった。完全に私のことを犯罪に加担したと疑っており、威圧的な態度で同じことを何度も聞いてくる上に私が話せることはこの記事に書いたことの全てしか無いにもかかわらず5時間近く高圧的に取り調べをされた。最終的に嫌になってしまったので、もう話しませんと言った。

 親バレを恐れていたMちゃんのところには当然ながら連絡が行ったので親に警察沙汰になっていることがバレた。地元の警察署に行き、後日Mちゃんも奈良県のG警察署に行って話をすることになったらしい。

 供述調書に「ねこ男子」という文字が10000回くらい登場していたのでさすがに笑ってしまった。しかも何を勘違いしたのか、ねこ男子は若手俳優によるユニットということになっていた。ねこ男子のことはどうでもいいけど、さすがに違うので訂正した。

 文末の結びには「知らない人に口座を教えるとトラブルに巻き込まれてしまうことがあるので、これからは気をつけていきます」と言ってもないことが書かれていたのでそれも訂正した。私は知らない人に口座を教えていない。共通の知り合いがたくさんいて自宅も学校も携帯番号も知っている友人に口座を教えたのであって、それを知らない人と言うなら私の友達全員知らない人だ。と怒ったら「友人に善意のつもりで口座を教えましたがこのようなことになってしまってとてもショックです」に直っていた。やればできるじゃん、と思った。

 結局11時頃について解放されたのは18時頃だったので疲れてしまった。今後こういうことがあったとしても(あったら絶対に嫌だけれど)絶対に警察署には行きたくない。

 

その後

 この件をツイッターに書いたらいろいろな反響があった。

 まず俳優つながりの友人関係。

 Mちゃんのこれまでの悪行情報があらゆる方面から私のところに送られてきたのはさすがに驚いた。が、それをひとつひとつ読んで、さらにMちゃんに対する詐欺の疑いが深まってしまった。

 これまでに「ジャニーズやEXILEの転売で稼いで前列に入っている」と公言していたこと、友人に確保してもらっていた舞台をドタキャンして別の友人を誘って焼肉に行っていたこと、突然金遣いが荒くなり今度のドリライ(Mちゃんは廣瀬くんを降りて、テニミュに出ている田村くんのおたくになっていた)の資金が50万円あると豪語していたこと、友人にチケットキャンプのアカウントを借りていたことなど、私の騒動をきっかけに全方面からMちゃんへの愚痴が噴出する結果となってしまった。 これは良いのか悪いのかわからないが、事実として書いておく。

 リツイート先の意見もできるだけ拝読させていただいた。「代行なんてよくあることだから怖い」という意見があって、その通りだと思った。結局わたしは信頼していた友人に裏切られる結果となってしまったわけで、相手の学校も住所も電話番号も知っているし現場に行けば会えるのに詐欺に巻き込まれるとなると、これはもう人間不信まっしぐらである。(幸いにも、私にはまだ信頼できる友人がいるので救われていると思う)

 「未成年お断り」などとしても、大人が同じことをしないとも限らないわけで、この件に対する防衛策ははっきり言って「無い」。ただただ身内に良識があることを祈るのみである。

 凍結されている口座については、被害者への返金を曲がりなりにも行ったので(もちろん警察捜査によってMちゃんが犯人だと判明、あるいは別の誰かが犯人だと判明した場合にはその金額および今回の奈良行きにかかった諸費用を請求するつもりである)警察の担当者によるとそのうち凍結が解除されるだろうとの談であった。もっともあまり期待はしていないけれど。

 以上、今回の件について記録した。

 もし何か聞きたいことや、「自分もMちゃんとのトラブルがありました」という方、ツッコミがある方は、当方Twitterめりぴょん (@13weekslater_ep) )にて開放しているDM、またはplus14yapoos@gmail.comまでご連絡ください。 少なくともこの件に関する連絡については、できるだけ迅速に返信させていただきます。

 

 

*1:Mちゃんは現在も自分は詐欺を行っていないと主張しています。推定無罪の原則に基づきその主張は尊重しますが、後述する5月の出来事の中で待ち合わせ場所に来なかったことは事実です。また他にも多数トラブルを起こしていますので書くことの意味はあると考えています

舞台「黒薔薇アリス」の感想を読んだけど、cornflakesという制作会社は何もダンガンロンパから学んでいなかった

uccellino33.hatenablog.jp

 

 拝読させていただきました。

 黒薔薇アリスは舞台制作会社・cornflakesが「ダンガンロンパ」シリーズ以外に初めてプロデュースする請負作品であり、そしてcornflakes(以下コンフレ)と私とは当ブログや六本木ブルーシアターにて過去幾度となく衝突を繰り返してきた(とゆーのは言い過ぎですがしょっちゅう叩いている)因縁の関係なのであります。コンフレの新作とあらば感想を読まずにはいられないでしょう。もう嫌いすぎてお金落としたくもないから行かないけどさあ。嫌だ~コンフレにお金を払うなんてイヤすぎる~。

 しかしいくら因縁があろうとも、ダンガンロンパダンガンロンパ黒薔薇アリス黒薔薇アリスです。別の作品としてフラットに捉えなければいけません。

 ですがチケット申し込み期間中に勝手にプレミアム席(12,000円で台本とクリアファイル付き)の範囲を1列~6列から1列~12列にいきなり拡大した伝説を持つ制作、それがコンフレですので、今回もやらかしてるのかなあ!?オラわくわくすっぞ!?と思ったら、案の定やらかしていました。

 

演出的な面ではそこまで批判するつもりはありません

 と上記ブログにも書いてある通り、アイドル運営と楽曲担当はほとんどの場合違うのと同じで、運営がいくらクソでも面白い舞台は面白いし運営がしっかりしてもクソな舞台はクソなのですが、コンフレの舞台って往々にして前者の類型なのだと思います。

 スーパーダンガンロンパ2初演のこともめーちゃくちゃに1年以上にわたってdisり続けたけど原作厨や1回だけ見る人からの評判はなかなか良かったみたいだし、セールス的にもそれなりに埋まったし完売公演も出たから再演をやったわけで、再演ではイミフ脚本を脱出して普通に面白い話になっていました。よって、現場で舞台を作っている人たちがクソなわけでは決してないということをお断りしておいてこの記事は進んでいくのですけれど。要するに、制作の話ということですね。

まず鑑賞云々の前から感じていた不満をご紹介したい。前提としてチケット代金は「静寂館シート(オリジナルクリアファイル+良席保証)」8500円(+手数料)、「S席」6500円、「A席」4500円です。たぶんSとAも手数料はあるので、全体的に+1000円くらい。まあ、あるよな。

ちなみにリピチケは静寂館が6000円、S席が4000円です、なんという破格!!!!!!!この前売りで買った勢を全力無視していく姿勢、もはや制作がかわいそうに思えてきます。思ってないけど。

 おい、また特典クリアファイルかよ。スーパーダンガンロンパ初演の特典クリアファイル(しかもイメージビジュアルが使い回し乙)未だに家に20枚くらいあるんだけどなんとかならないんですか?キャスト館で買い取り拒否されました悲しいです。

 そしてリピチケ安すぎワロタ問題については、スーパーダンガンロンパ再演のチケットが初演より公演数を少なくしてたにも関わらずありえんほどに余っていたので全く同じことをやっていましたね。普通、こういう投げ売りしたあとって関係者各位で会議を立てて対策を立てるもんじゃないんですかね……立てた対策が再びの投げ売りならバカ。

 まあでもダンガンロンパ再演は関係者向けにS席(定価8500円)が1枚4000円、黒薔薇アリスに至っては関係者向けに無料で配られまくってたって、風のうわさで聞いたんですけれどもね。自棄おこしてるね……。

リピーターチケット販売決定!!|スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE ~さよなら絶望学園~ 2017 公式サイト

 

 

①公式サイトがびびるほどダサい
ホームページビルダーか!?ってくらいださいです。これならわたしの方がまともなデザインできる。配色、フォント、文字の効果、どれをとってもダサい。プロのやる仕事じゃない、まじでビビる。これが報道向けに制作発表をした少女漫画舞台のサイトでいいのか?ダサすぎる。全然黒薔薇じゃないし全然アリスじゃない。世界観ぶちこわし。

 そんなありえんダサいと噂の黒薔薇アリスのサイトがこちら。

www.cornflakes.jp

 ありえんダサいな!!!!!!!!!!! でも、あんまりびっくりしなかったのは、やっぱりスーパーダンガンロンパの公式サイトを見慣れていたせいですかね!?そんなスーパーダンガンロンパの公式サイトがこちら!!

www.cornflakes.jp

 わかんねえ……。感覚が麻痺しちゃってわかんねえよ……。でも、多分、1ページに色んなフォントが乱舞しまくっているので、フォントデザイナーが発狂しそうだなあということだけはわかります。 せめて統一しような。

 

 そして本質的にダンガンロンパとはあまり関係ないような気もしますがコンフレってやっぱクソだなと思ってしまった案件がこちら。

③アフタートークのゲストが意味不明

他のチケットが売れてないであろう舞台から出演者引っ張ってきて客寄せパンダ兼宣伝の場に使うのやめてください。ゲストを出すならメインキャストを多めに毎回出してください。 

  どーゆーことかというと、こーゆーことですね。

静寂館スペシャルゲスト|舞台「黒薔薇アリス」 公式サイト

 中村優一とか村田充とか、完全にダンガンロンパに出ていたという理由だけのために制作繋がりでねじ込まれただけの無関係な人ですやんか!!!!!ばかなのか!?!?!

 作品に全く関係ないゲストを無理やりねじ込んで宣伝をさせる舞台としては2016年1月に上映された「ミュージカル神様はじめました」の暴挙が有名ですが(私の推しは演出家の手がけていた深夜ドラマに出ていたというだけの理由でDVDの宣伝に引っ張り出されました)追加ゲスト発表時点でも2列ドセンがカンフェティで買えるという非常に切羽詰まった状況だったっぽいので、もしかすると黒薔薇アリスはそれくらい追い詰められていたのでしょうか……。

ちなみにアフタートーク出した時点(公演まで約10日前)で5列目センターのチケットは普通にとれたそうです。やばみ~!

 追い詰められていたんですね。アーメン。

 

 すべてを総合的にかなり優しく考えてみても、やっぱりコンフレはダンガンロンパという舞台の制作経験から何も学んでいないと言わざるを得ません。 ていうか、何故ブルーシアター抑えてしまったん。 なあ。しっかりしてくれよコンフレ。何のために原作が人気タイトルの舞台4本も制作したんだよ。

 まあ、でも、コンフレのやばさが世間に知れ渡るなら、それもそれで乙なものです。みんなどんどんコンフレのやばさについて認識していこうな。よろしくね!

 

映画「帝一の國」の感想&愉快すぎる応援上映にいってきたよ

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 皆さんこんばんは、大鷹弾のオタクです。

 

 帝一の國といえば、発表当時は「や、いくらなんでもキャスト豪華すぎますやん」とオタクをザワザワさせ、モブに大量に(世間的には無名の)若手俳優を起用していることで舞台界隈をザワザワさせ、2017年の上半期の話題をすべてかっさらっていったといっても過言ではない超名作映画ということはみなさんもちろんご存知ですね。ご存知でない方は記事を閉じましょう。

 俳優オタとして帝一の國と聞いて最初に思い浮かべたのはもちろん舞台版なのですが、なかなか機会がなくとうとう生で見られないうちに最終章が終わってしまっていました。といっても周りにDVD持ってるオタク3万人くらいいるのでいつか借りたいと思うのですが……久我玲をメチャクチャいろんなオタクにゴリ押しされます。

 さて、私が最初に映画「帝一の國」を観たのは東京国際フォーラムホールAで行われた、伝説の「でんでん太鼓・タンバリン持参推奨舞台挨拶」です。この文面を最初に見たとき私は愉快すぎてめーちゃくちゃ行きたすぎたのでどさくさに紛れて行ってしまいました。 私は係員の人によさこいの人が振り回すアレをもらいました。

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 ※参考画像

 

 イケメンの出てくる映画、何の因果か知らないけど誘われたり誘ったりで年に10回以上は見るので、まあちょっと面白ければいいなぁくらいに思っていたのですが、帝一の國はあまりにも面白すぎました。 革命が起きてしまった、と思いました。

 どこか融通がきかないように見えて計略に長け、それでも純粋な願いのために「ボクの国」を作ろうとする帝一、ただ可愛いだけのキャラではなく帝一の政治手腕において重要な鍵を握る光明、ヒールに徹しながらも終盤ではついに帝一へのコンプレックスを爆発させる菊馬、圧倒的な権力者であるように見えて実は呆気なく帝一VS菊馬の抗争に飲み込まれる氷室、とにかく表情の変化を見ているだけで美しさに圧倒される知的オーラの暴力・森園、そして全世界の女子が恋してしまう超絶さわやか激ヤバイケメン(性格も超絶的にイケメンすぎて女子が気絶する)、大鷹弾!!!!!!!!

 誰一人として捨てキャラがいない! 素晴らしい! メインビジュアルの上記6人以外にもお嬢様なのにハイキックを容赦なく炸裂させる武闘派美少女白鳥美美子ちゃん、長年の友人だった氷室の変化に戸惑い揺れ動く駒先輩など魅力的なキャラのオンパレード。 嫌いなキャラが全くいない。全員好き。 これは私にしてはどう考えてもめーーーーーーーーーちゃくちゃ珍しいことです。それぞれがそれぞれにキャラクターといえども独立した意思を持って動いてるのです。

 荘厳な雰囲気の学園、古典お耽美漫画でしか見たことない閉鎖的な生徒会、といったような一種の「少女革命ウテナ」的雰囲気を漂わせていながらも、ところどころにギャグがさしはさまれ笑いもしっかり提供してくれるストーリーのバランスは完璧としか言いようがありません。 完成披露試写会で見て、もう1回見て、今日の応援上映が3回目でした。それでも全く飽きなかった。ねえ、帝一の國、サイコーだね!!!面白すぎるでしょ!!!!!

 

 そして冒頭でも書きましたが私は大鷹弾のオタクです。

 さわやかさの暴力以外の何者でもない彼ですが、なんと父親は他界、母親が働きに出て幼い弟たちの炊事洗濯をこなし、その上超難関と言われる海帝高校の外部生入試に合格した上ほぼ満点に近い成績でないと不可能と言われる奨学金給付を受けている超絶チートスペックさわやかDK。しかも休み時間は同級生とサッカーで遊び、生徒会政治に興味はなく、どんな人間にも嫌味なく接し、一度は帝一に裏切りともとれる行動をとられてもその後帝一の態度を見て許すという太平洋並の心の広さを持ったありえん優しすぎオーバースペックDKなのです。

 しかも演じているのが竹内涼真なのでどう考えても好きになってしまいます。や、イケメンじゃん、竹内くん。めーちゃくちゃかっこいいよ。こんなんで好きにならないとか無理っしょ。弾くん、一緒に海帝祭回ってくれ…………。

 

 前置きがクソほど長くなりましたね。この時点で3割くらい脱落していそうでウケます。

 さて、チケットが取れたので新宿バルト9で開かれた応援上映に行ってきました。帝一の國の応援上映とか、どう考えても愉快じゃないですか。採点のところで一緒に「理科ァァァァァァアアアアア」って叫びたすぎると思うんですよ。

 チケットはなんとか取れましたが3分で枯れてました。なぜスクリーン5でやったのでしょうか……。一番大きいスクリーン9でやってほしかったなあ……。

 

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 入り口で海帝高校の校歌のカンペが配られました。開映前に菅田将暉くんの録音アナウンスによる校歌斉唱練習が行われましたが「声が小さい」と怒られていました。音程が低いんだよお~。

 ところで、私は散々地下アイドルの現場でジャージャーとか言っていますが、応援上映という叫び系現場に参加するのは始めてな上、帝一の國の応援上映も初めての試みだった為、「これで全員地蔵極めてたらどうしよう……ララランドの応援上映みたいに……」と深刻なことを内心思っていたのですが、その心配が吹っ飛んだのは、予告編が終わり、本編が始まるといきなりオタクがオープニングクレジットに合わせて

 東宝アリガト~~~~~~~~~~~~!!!!

 フジテレビアリガト~~~~~~~~~!!!!!!

 と絶叫し始めたことです。

 愉快すぎて笑い死んでしまうかと思いました。

 私も東宝にありがとう、フジテレビにありがとうという気持ちです。

 帝一(幼少期)がピアノを弾く場面で早速「上手!」「綺麗!」「名曲!」というオタクの叫びがこだましており、突然異世界に行ってしまったような感覚に困惑しながらゲラゲラ笑うしかなかったのですが、その後に帝一がピアノに後頭部を強打し、家族が帝一を揺さぶり起こすシーンで「帝一!起きて!」という声が上がるのはまだしも「にぃに~~~~~~~!!」という絶叫が聞こえたのは面白すぎると思います。帝一の妹、何人おるねん。

 オタクの猛スピード応援はとどまることを知らず、海帝高校入学式のシーンで「いい足音!」「階段気をつけて!」「いい角度!」「いいお辞儀!」と怒濤の褒め攻撃が繰り広げられ、恐らくですが、このあたりで応援上映初見のオタクたちも「あ、何かもうメチャクチャ騒いでいいんじゃね?」と察し取ったのではないかと思われます。オタク地蔵化を防ぐという意味で初動には重要な意味があるのだと確認しました。キ◯プリ界隈の皆さん、ハ◯ロー界隈の皆さん、本当に尊敬します。

 オープニングではやっぱり各キャストごとにオタクがめちゃくちゃに悲鳴を上げまくるのですが特に大鷹・氷室・森園の悲鳴がすごくてびっくり。いい感じに俳優厨人気とキャラ人気が分散されていたのでみんな悲鳴上がりまくっていたのですが。自己紹介でキンブレグルグルするの楽しいねえ!

 

 さてここからは面白すぎたポイントをぼちぼちと。

 まずはツイで検索すると結構「テスト採点のところ面白そう」という意見があったのですが、案の定バルト9が一体となって「理科ァァァァァァアアアアア!!!!!!!!」の大絶叫でした。そしてみんなで「やった~~~~~~~~~~!!!!!!」「おめでとう帝一!!!!」「よかったね帝一!!!!」本当によかったね帝一。ちなみに、モンゴメリ先生の買収シーンでは「な、何故私が、赤毛のアンが好きだと……」というモンゴメリ先生の手元にバッチリ赤毛のアンが大写しになってるので、「バレバレだよーー!!!」という辛辣なツッコミが飛んでいました。

 弾くんの登場シーンでは案の定キャアアアアアでしたが、サッカーボールを持って颯爽と去っていく弾くんに対してオタク「私も入れて~!!」 この辺りになってくると自分があたかも海帝高校の生徒であるかのような錯覚を起こし始めますね。 そして帰り道、弾くんが分かれ道で「んじゃ俺こっちだから!」と言うと沸き上がる「私もそっち~~~~!!」の声。絶対みんな違うっしょと思ってしまいましたが私も「私もそっち~~~~!!」と言ってしまったので大鷹弾と一緒に帰りたみには抗えませんでした。ちーん。

 その後、帝一と光明が弾くんの後をつけるシーンでもふたりに気づいた弾くんが放つ一言「じゃあ、家来いよ!」に「行く~~~~~~~~~!!」と返す大鷹弾ギャルたちの叫び声。大人気ですね。みんなで分担して炊事洗濯やりましょう。あと、大鷹家の食卓シーンで「いただきます」をオタクが斉唱していたのでみんな礼儀作法のできるオタクでえらい!と思いました。私も言いました。

 帝一と美美子の絡みにもオタクのツッコミが炸裂しまくってなかなか冴えてましたね。すっぽん屋でのデートのときに「服どこで買ったの!?」「メンズナックルも真っ青!」って言うのはさすがに卑怯でしょ。美美子の部屋に小石を投げ込んだときの「ナイスピッチング!」とか、美美子の家の前で声を荒げる帝一に対する「お父さんにバレちゃうよー」とか…。帝一関連でいえば、帝一パパ出所時の「シャバの空気はどうー?」は個人的に好きです。

 そして、弾くんと帝一の國ギャルたちの人気を二分していたのが氷室ローランドの片腕である駒光彦。駒くんが画面に大写しになると駒ギャルが悲鳴を上げる。喧嘩のシーンで黄色い歓声が上がる。圧倒的イケメン力の高い駒くん……。サイコー。特に最後の投票シーンで光を放っていたのが駒くんでした。投票用紙を開けようとする堂山会長のカットで「開けないで―!!!!(涙)」と悲鳴を挙げる駒くんギャル……。切なかった……。

 原作未読で見た映画なので、2回目以降は駒くんの表情を見て本当に切ない気持ちになってしまいますね……2人の気持ちはどうしてすれ違ってしまったのでしょうか……。

 でもその後の氷室先輩投身未遂のあとの仲直りシーンで、目を覚ました氷室が「なあ……俺たち、友達だよな……?」と言うめーちゃくちゃいいシーンで「ズッ友だよ!」と客席から返事が来たのはめーーーちゃくちゃ笑ってしまいました。ズッ友だね。ズッ友として、一緒にてっぺん目指してね……(涙)

 ところでみんな映画終盤になると忘れているキャラに大鷹弾のクラスの副ルーム長である佐々木くんという人がいるのですが、順当にいけば大鷹弾が生徒会長になり佐々木くんが副ルーム長になるところを、弾くんはラストに「帝一を副会長にする」と堂々宣言していたために、場内では「佐々木くんは……?」というざわめきが起きていました。佐々木くん……(涙)

 

も〜〜〜〜〜〜〜〜、帝一の國の応援上映、愉快すぎたんですが、週1くらいで開催してくれませんか!?頼む!!今度は大鷹弾3連うちわ作ってくるから頼む!!

みんな!!早く帝一の國を見よう!!そして心の中で言おう!!! メンズナックルも真っ青!!!!