I READ THE NEWS TODAY, OH BOY

舞台、俳優DD、サブカルかぶれ等

元推しに関する質問が来た時に送りつける用の記事

※本記事は2019年夏に、当方が別名義で運営していたブログにより執筆されています。当時の雰囲気をお楽しみ下さい。

 

 みなさんこんにちは。お久しぶりです。お元気ですか? お元気ではない方もお元気ですか? お元気ではない。そうですか。

 前回更新が昨年7月。ちょうど1年前ですね。あれから月日は流れ、横浜流星さんはドラマ「はじこい」のヒットによりバカ売れしてしまいました。それと同時に、私の身にはなぜか、現・横浜流星ファンからDMやメールが日夜届くといった不可解な現象が起こっています。オタクを既に辞めているというのに‥‥。

 そう、私は元推しのオタクを本当に辞めてしまいました。では辞めた理由は何なのか? 皆聞いてくることです。DMやお題箱で。

 同じ質問に何度も同じことを返すのは生産性が高いとはいえない行為なので、このブログによく来る質問に対するアンサーを書いておき、これからはこの記事のURLを送りつけて対応したいと思います。皆、ごめんね。私が面倒くさがりなばっかりに‥‥。

 

Q.今の横浜くんのことは好きじゃないんですか? その理由は?

 好き/好きじゃない/嫌いの三段階で言えば「好きじゃない」ですが、例えば道端の石ころと横浜くんを並べた時に、どちらに興味があるかと訊かれれば横浜くんです。そういう感じです。

 この質問を今年に入ってから20回くらい受けました。その真意は「まだめりぴょんが横浜くんのこと好きだったらイヤだ」という人もいたでしょうし「何であんなに好きだったのに今は好きじゃないのか気になる」という人もいたでしょう。

 ただし上に述べた「好きじゃない」というのも、あくまでも私の基準の中にある「好き」の感情に達していないという話であり、テレビに出ているのを偶然目撃すると「ウワーッ」ってなりますし、インスタグラムの投稿も暇なときにチェックしたりするので、もしかすると一般的には「好き」なのかもしれません。(この問題に決着をつけるには、「一般的」という語や「好き」という語の定義についてしっかり決める必要があります。それは大変なので今はやりませんが‥‥)

 感情は必ず時間とともに流れゆくものです。流れの中において以前と比べて「好き」の感情が弱まり、私の主観において当時と同じくらい「好き」であるとは言い難くなっています。

 なぜ好きじゃないのかというと、現在私が、当時私が好きだった横浜くんと、今テレビに出ている横浜くんの間に連続性を見出すことができず、「同じ人なのか‥‥?」というある種の混乱に陥っているからです。

 これは私の好きだった「横浜くん」の性質に依るところが大きいと思います。

 私は横浜くんを追っかけている中で、ひとりの男の子としての横浜くんに固執していました。彼は芸能人である以前にひとりの男の子であるという立場を取り、その人格の片鱗を少しでも掴みたいと願い、過激なオタク行為をしていました。

 しかし、現在私がテレビや雑誌、webでチェックすることができる「横浜くん」は、あらゆる要素において、広告代理店の手が入り、パッケージ化され、消費される象徴としての横浜くんです。そのために私の認識は、現在テレビに出ている横浜くんを見ると大きなバグを起こし、「同じ人なのか‥‥?」と思ってしまいます。

 認識にバグが起き、広告代理店によって作られた横浜くんを好きになれない要因には、私が単に、「広告代理店的なもの」が嫌いであるという個人的嗜好も含まれると思います。

 例えば現在展開されているレシピストの広告キャンペーンに対しては、もう私は個人的嗜好でもって「凶悪だ‥‥」と思ってしまいます。

 あのような広告キャンペーンを見ると、横浜くんはもはや個人ではなく、大衆に「彼氏的なものの象徴」として消費されている‥‥と考えてしまうので恐ろしくなります。

 ananの表紙を偶然書店で見かけたときも「横浜くんが完全に男性性の象徴になっている‥‥」と思い恐ろしくなりました。

 もはや現在の状況において横浜くんを「ひとりの男の子」として消費しようとする試みは非常に達成困難なものです。私が望んでいた消費の形に戻ることは難しいものです。

 なので、好きじゃないかなと思います。

 以下は余談ですが、昨年公開された「ボヘミアン・ラプソディ」というロックバンド・QUEENの伝記映画の中で、ボーカルであるフレディ・マーキュリーの苦悩が描かれていました。端的にいうと「売れっ子は孤独で辛いぽよ~」っていう話なんですが、横浜くんにそれを重ね合わせてしまい、どんよりした気持ちになります。という話を、とある取材でしたところ、「非常に言い方は悪いですが、めりぴょんさんは今になってようやく横浜さんの気持ちを考えるようになったんですね」と指摘され、確かに~と思いました。

 

Q.今の横浜くんのことはどんな気持ちで観てるんですか?

 上にも述べたように、私の好きだった横浜くんと、現在テレビに出ている横浜くんの間に連続性を感じられないので、現在テレビに出ている横浜くんに対しては何も思わないというのが正直なところです。

 

Q.もう横浜くんの現場には来ないんですか?

 単純に今の私の興味が二次元世界(乙女ゲームと妄想の関係)などに向いているのでそもそも情報をチェックしていませんが、普通にチケットを取ることが困難なのでしばらくは行かないと思います。

 この質問はしょっちゅうされますが言外の意味に「来るんじゃねえ」というのが含まれいる場合と、「来てほしい」というのが含まれている場合、両方があって回答が難しいです。「来るんじゃねえ」というのが言外の意味に含まれている場合「じゃあ行ってやろうか」と思うこともあります。

 

Q.なんで降りたんですか?

 大きなファクターになったのは「今日もいい天気」によるCDデビューですが、今思うとあれはそういう広告代理店的なものへとコンテンツが移行していく最初のフェーズでしかなくて、私のような偏執的なオタクは遅かれ早かれついていけなくなっていたと思います。

 あと私が個人的にメジャー映画の舞台挨拶ばかりの現場スタイルに興味を示せなくなっていったことが大きいです。

 昨年6月頃の話ですが、ドイツに行って非常に楽しく、オタクとして満足してしまった上に、その後に「虹色デイズ」キャンペーンが続いて、嫌になってしまったというのが正直な理由です。

 

Q.今の横浜くんファンに対してはどう思ってるんですか?

 正直言うとどうも思ってないんですが(今の現場のことを知らないのでどうでもいいし、関わりのない人なので)私の過去のブログを発掘して「面白い」って言っていただいてることは、ありがたいけど大丈夫か?って思うし、「尊敬してます」みたいなDMが来ると大丈夫か?って思ってます。

 

 以上