I READ THE NEWS TODAY, OH BOY

舞台、俳優DD、サブカルかぶれ等

これで終わりにしたい

 最近人の顔が覚えられない。誰の顔を見てもだいたい同じに見えてくる。舞台スーパーダンガンロンパ2の記者会見に当たったので、行ってきた。

  月曜に友達と遊んでいたらメールが鳴った。当選メールだった。なんとなく、最近は横浜くんに関する運が異様にいいことが多いので当選する予感はあったけれど本当にいざ当選するとびっくりして過呼吸になってしまう。ぜえはあ言いながらメールを開くと、整理番号1番だった。これは悪い夢か、それとも壮大な陰謀かと思いながら寝て起きて寝て起きて会場に行くと本当に整理番号1番で入場できてしまい、あれよあれよという間に記者会見は始まった。

 入場した瞬間にスタッフに連行され、あまりにも若手俳優への想いをこじらせすぎた罪状とかで車裂きの刑にされたらどうしようかと思っていたけど、横浜くんはいつも通り出てきて少し緊張した面持ちでしゃべっていた。他に出演者がいっぱいいたが、顔は特に誰ひとりとして印象に残らなかった。最近人の顔が覚えられない。

 

 人の視点って不思議だなと思うのは世の中にこれだけいる若手俳優のひとりひとりに固定ファンがついているということで、皆はどこからどうやって推しを決めているんだろうとよく考える。そもそも最初に若手俳優を知るきっかけってなんなんだろうか。わるい言い方をすれば、普通の人間が普通に生活していたらテニミュを見たりしない。

 わたしの分析としては、もともとアンダーグラウンドカルチャーに接点のある人、偏った言い方をすれば何らかのオタクである人が、何かのきっかけで若手俳優にはまるのであって、そもそもオタクでもなんでもない人がはまるのって難しい分野なのかなと思う、若手俳優。わたしはそもそもジャニヲタだし、テニミュも最初は原作ファンそのままのファン層がメインだった(と、思われる)わけで、2.5次元ミュージカルの便利なところってそういう点なのかな。もともと偏執的である気質の人たちにイケメンを見せて偏執さの対象をイケメンにすることができるわけである。画像と違ってイケメンは自由意志で行動しているからそれだけお金を使ってもらえる余地が増す。

 ジャニヲタだったときは、テレビや雑誌である程度の欲求は満たされた。何を考えているか、Aという刺激を受けたときに、その個体はどのような反応をするのか。BなのかCなのかA`なのか。むしろコンサートなんかに行くよりもそちらの方が簡単でわかりやすくて良かった。しかし俳優の人は、基本的に会いにいかないと何を考えているのか何をしゃべるのかがよくわからない気がする。

 バラエティなんかに頻繁にでている、つまりタレント寄りの売り方をされている人だと別だけど(浅い知識ではあるが、本郷奏多くんとか、菅田将暉くんとか、もう少し比率は低いけど佐野岳くんもそう)、映像作品という形でしかテレビに出ない俳優の人は、俳優さん本人の人格というものをテレビからまったく感じ取ることができない。当たり前だ、演じるのが俳優さんなので、本人を感じ取られてはいけないから。だから中身の部分を好きになりたい、という俳優ヲタクは会いにいくとかブログ見るとかそういうのしか手段がない。舞台は生だから、隠しようのないその人の内臓の血管のどす黒い部分みたいなものがちらちら見えることもある。手の癖、喋るときの抑揚、歩き出すときにどっちの足を最初に出すのか? 昔は写真に撮られると魂が抜かれるといって嫌がったらしいけれど、テレビにうつっているときの人もちょっと魂抜かれてるんじゃないかと思う。平べったい役の人格に取り憑かれている。ジャニーズもテレビに出るけど、基本的にジャニーズがドラマに出ているときってどんな役でもそのタレントの色が前面に押し出されていることが多い、それらの要素は脚本の段階で考慮されている。◯◯くんが絶対にこんなことしない、ということがあれば、概ねそのパブリックイメージをわるい形では壊さないように配慮がなされているように感じる。

 話がそれた。戻るけど、どこかでとにかく若手俳優の顔がずらーっとたくさん並んでいる写真を見て、これらのひとりひとりにファンがいてファンのひとりひとりに様々な推しを決めるまでの及び決めてからの物語があるんだな……と思うと若干恐くて気持ち悪くなった。そんなこと思ってたらバイトからの帰りで山手線に乗ったらこの電車に乗っている数百人それぞれに人生があるんだな、と思ってしまってまた気持ち悪くなった。スケール大きすぎること考えると気持ち悪くなる。

 もしかしたらわたしが過剰に怯えているだけで意外と世の中の人は軽ーい気持ちで俳優を応援してるのかもしれない。ちなみにわたしの思う、重たい、の基準は、推しと出会っていなかった自分の人生を想像して底知れぬ暗黒に手先が冷たくなってきたらそれは重たい。わたしが過剰で怯えているだけであってほしい、若手俳優にまつわる物語性なんてないほうがマシなので、そうであってほしい。

 

 あと夏休みはニンニンジャーのテレ朝イベントの最前になぜか2回入ったり変な地下アイドルバンドを最前で見たり伊勢大貴さんと握手したりと案外充実している。ダンガンロンパのチケット発売が始まり、若干やつれ気味。何はともあれバイト頑張る。ダンガンロンパが見たいから……。