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舞台、俳優DD、サブカルかぶれ等

【外道ナイト vol.02 忘年会SP@阿佐ヶ谷ロフトA】に関するお知らせ

【12/13 外道ナイト vol.02 忘年会SP@阿佐ヶ谷ロフトA】に関するお知らせ

ご来場の際はほどほどにこちらをお読み頂けますと私が助かります。よろしくお願い致します。

 

★注意事項

・特典会の際、プレゼント・手紙につきましては本人に手渡しして頂いて構いませんが、火器類・凶器・生物・異臭のしそうなもの・法的に問題のありそうなもの等は受け取った側がアレな気持ちになりますのでご遠慮ください。

・特典会の際、握手を除き、お客様側から演者に触れる行為はご遠慮ください(山野は別に構いません)。

・本公演を許可なく撮影・録音・録画することを禁じます。

・本公演ではインターネットに広く流出すると大変アレな感じの話題を多数取り扱うことを予定しております。つきましては、インターネットへの本公演のアレな感じの話題についての書き込み、レポートを禁じます。もしどうしても書きたいという場合は山野にご相談ください。何らかの形で手を打ちます。

・客席では日本の法律を守るよう努めてください。

・キャストへの「入り待ち」「出待ち」「待ち伏せ」「追いかけ」などの行為は一切禁止させていただきます。これらの行為を発見した際は、スタッフがお声掛けをさせていただく場合がございます。
上記に限らず、迷惑行為をする人はやむを得ず公演への入場を禁止させていただく場合がございます。予めご了承ください。
キャストが万全の状態で公演に臨むことができますよう、ご理解のほどお願い申し上げます。

 

★物販に関するご案内

・チェキ券は1枚500円で、前物販・終演後物販にて販売します。チェキ撮影の際、演者にチェキ券をお渡しください。

・チェキ券は枚数に限りがあります。売り切れた際は申し訳ありません。山野が謝ります。

・山野に頌布物取り置きを依頼している方は物販スタッフまで、取り置きを依頼している旨とお名前をお伝えください。代金と引き換えにお渡しします。

・チェキの時でもその辺にいる時でもいいんですが山野に言ってくれたら大体何にでもサインします。

 

★タイムテーブルのお知らせ

18:30 開場・前物販開始

※一般人JKにつきましてはJKである為早めに帰さなければいけない気がするため、チェキ会を開演前の18:30-19:00、及び終演後-21:30完全終了にて行います。ご注意ください。

 

19:00 開演

★演者が今年1年を振り返り反省

★めりぴょん憲法発表

★2018年をスライドショーで振り返ろう!

・るんぴちゃん(推しが逮捕されたオタク)電話出演(できたら)

若手俳優ガサガサ声アワード公開審査・授賞式

★2019年に起こりそうな出来事予想発表会

★演者挨拶(そんなに重大でもない発表あり!)

★エンディング にんげんっていいな 斉唱

 

21:00頃終演予定

21:00〜22:00 終演後物販

 

お問い合わせはこちら plus14yapoos@gmail.com までお願い致します。

 

主催・山野萌絵

みんな中原岬になりたいし、あるいは中原岬に助けてほしい。/それから加州清光と碓氷真澄について(短文)

 

  「NHKにようこそ!」は私の聖書だ。

 中原岬に憧れ、中原岬的なものを探し求めて生きてきた。

 タイトルで「みんな中原岬になりたい」と銘打ったけどこれは主語があまりにもデカい。「NHKにようこそ!」を読んでも別に中原岬になりたくないという人の方が多いと思う。だから嘘だ。「メンヘラ女は中原岬になりたい」かもしれないけどこれも主語がデカい。「中原岬になりたい人は中原岬になりたい」という範囲を出ないと思う。

 でも私は、中原岬になりたいし、中原岬に助けてほしい。

 

 「NHKにようこそ!」のあらすじはこうだ。

 引きこもりニート「佐藤くん」のところに突然ヤンデレ美少女「中原岬」がやってきて、あれやこれやの手段を使って「佐藤くん」を更生させようと試みる。佐藤くんは合法ドラッグで死にかけたり、エロゲ―製作に精を出したり、中原岬が家事をやるといって自分の部屋に押しかけてきたり、メンヘラの先輩に流されるがままに関係を持ちそうになったりしつつ何とか最後にはフリーターになって一応ハッピーエンド。 というだけの話だ。ダメ人間の話なので何かものすごく感動するようなことも起こらないし(私はものすごく感動したけど)最後には佐藤くんと中原岬は一応くっついてハッピーエンドだし、だから何と言われるとそれ以上反論できないのだけど……。

 ある日突然美少女が現れて、自分のことをあれやこれやして助けてほしい、という願望。ダメ人間の自分でもすべて受け入れて愛してほしい、という願望。あるいはダメな男性をそうやって救いたいという願望……。 その願望を体現したシンボルが私にとっての「中原岬」と「佐藤くん」でした。

 

 ダメな女のオタクはどうして最終的にダメな男に引っかかって破滅するのか?というのは私の中にある永遠の議題である。 ダメな女のオタクがホストに行って破滅したりメンズ地下アイドルに行って破滅したり……という光景を飽きるほど見てきた。

 「中原岬コンプレックス」と名付けたい。

 つまり自分がいなきゃこの人はダメになる! と、相手がろくでもないことを(あるいは仕事でやってるだけなのを理解しつつ……)貢いでしまう現象を、「NHKにようこそ!」作中の中原岬に重ね合わせれば、非常に理解しやすい。だって、ダメな男、救いたいもんな。自分が神になって救ってあげたい。

 

 最近見た二次元キャラの中に中原岬を感じる事例が二つあった。

 「刀剣乱舞」の加州清光はオタク女にとって10年代の中原岬たりうる逸材だと思った。自分のことを一途に愛してくれる美少年、というコンテキストの世界で今や加州清光はトップに君臨している。中原岬コンプレックスというよりも加州清光コンプレックスと言い換えた方が適切なのかもしれない。

 「A3!」の碓氷真澄は少しひねった、つまり歪んでパンクになった例だ。碓氷真澄の文脈をたどっていくと加州清光にたどり着く気がするのは必然なのかもしれない。碓氷真澄はパンクだ、と私は思う。そして中原岬により近い。それはつまり「カントク」への執念や執着やヤンデレ性を内包していることだったりする。中原岬もパンクだし、碓氷真澄もパンクだ。 そしてみんな純愛だ。

 オタク女は純愛がしたい。みんな純愛がしたい。そうでしょう?(と問うけどきっとそうじゃない人もいるのにね。また語呂合わせで主語を大きくしてしまった……)

ミュージカル刀剣乱舞・紅白歌合戦・TVショーへのコンプレックス・根底に日本人としての自意識が流れているということ

boogiewoogie.hatenablog.com

 

 ミュージカル「刀剣乱舞」の人たちが紅白歌合戦に出場するということに対して今さら当ブログであーだこーだ説明を加える必要もないと思うので割愛する。私はとても素直に「恥ずかしい」という気持ちになったのでとても素直にそう書いた。

 

 

 しかし私がその実一番ショックだったのは「紅白歌合戦2.5次元的なものが出ることに自分がショックを受けていること」そのものだった。 これは何でかというと、自分の根底に流れる日本人としての自意識みたいなものをまだ捨てられていなかったことがショックだし、ここ五年くらいはどっぷりサブカルチャーに浸かって、メインカルチャーやTVショー的なものとは距離を置いていたはずなのに、いつの間にか自分の見ている世界の距離がメインカルチャーに近づいていっていたこともショックだった。

 紅白歌合戦といえば、日本人なら誰もは一度が見たことがあるはずの(……とされているし実際に社会では社交的無難な話題のひとつとしてセレクトされることが多く「そんなもん興味ねーよ」という人々をうんざりさせていると専らの噂な)国民的番組である。

紅白・視聴率の変遷

 このウェブサイトによると昨年の視聴率は1部・35.8%、2部・39.4%。ゴシップ誌では視聴率低下がどーのとか言われているらしいけど、この「スター不在」の時代において日本国民のうち3~4割が同じ画面を見ているっていうのも何かとってもすごい話だ。低下してなお3割もの人間が同じ画面を大晦日数時間のあいだつけ続けているなら別にいいんじゃないかと思いますけどね。

 私のまわりの人々、20歳前後の女子たちには、共通のスター体験もアイドル体験もない。 小学校くらいで「花より男子」ムーブメントが起きて嵐という時代の寵児がスターダムにのし上がるのを目撃したりはしたものの……、当時すでに襲来していた韓国アイドルや「ヘキサゴンオールスターズ」とかいうふざけたコンテンツも同時進行で存在していたためにその人気は狂信的とまでは言えず、よって母の世代が語る「光GENJI」伝説ほどではなく。 流行した歌手、アイドル、TVタレントを振り返ってみても、強烈な、皆が共有したスター、というような存在は、これといって思い浮かばない。

 さとり世代とか、色々言われているけど結局は「個人で好きに個人の神を信奉しましょう」ということであって、SNSが中学くらいから存在していた私たちの世代にとって人格はすぐに作り変えられるものであり、またSNS上での仮想的誕生も、仮想自殺も簡単。人間関係がいかに脆くて、儚いかということを義務教育でとてもよく学びました! そのため「みんな」というようなキーワードは辞書に載っている以上の意味を成さず、よって趣味も細分化していき、どーたらこーたら。というようなことを経て私は結局俳優オタクになり5年の月日が経った。

 ここ数年、紅白歌合戦をまともに見ていない。 大晦日の家族団欒も特にない。よって自分は紅白歌合戦的にも、自分的にも「どーでもいい人」であり、実のところ先日の発表まで紅白歌合戦に誰が出ているのか、というのは本当にびっくりするほど興味がないトピックスであって、日頃からwebに流れている洪水のような情報のひとつでしか無かったのだけれど、 自分のハマった2.5次元的なものの出場決定により自分の中に急に「恥ずかしい」という、紅白歌合戦に対する何らかの感情が湧いてきたことがまずショッキングだった。とうの昔に興味を失くしていたはずなのだけど。 このショックは、私のDNAには愛国教育的なものを受けたわけでもないのに日本人的なものが刻み込まれていて、それゆえに「紅白歌合戦」に反応してしまうのか……というショックである。

 私の中にあるコンプレックスは、TVショーへのコンプレックスであって、メインカルチャーを好きになれなかったことへのコンプレックスだ。嫉妬もあると思う。正直に吐露すると胸キュン映画とかGReeeeNの音楽とかJ-POP全般を好きになれないのも全部コンプレックスだ。そうだ、広告代理店コンプレックスとでも表現したらいいのかな? 広告代理店の噛んでいそうなもの全般をはなっから斜めに構えて見てしまうクセがある。とっくに成人しているのだけれど永遠に中二病を発症しているようなものと捉えて頂いてかまわない。

 そのコンプレックスから逃れるために、最近は2.5次元的なものに没頭していた。少なくとも劇場にいる限りは広告代理店の影を見ることはない……サブカルチャーの中で得た安らぎを突然容赦なく破壊する紅白歌合戦という存在に私は拒否感を覚えた。 この安らぎをどうかお茶の間に大公開しないで!そして「正しい論評」のもとに晒さないで!助けて!アーメン!

 2.5次元というのは、基本的に劇場に足を運んだ人だけが見るものであって、いわば入り口で「このコンテンツには、コスプレや妙ちきりんな歌、そして不可解なアイドルパートが含まれます。承諾される方のみYesをクリックしてください」というダイアログで「Yes」をクリックした人のみが閲覧可能なコンテンツのようなものであって、その注意事項をくぐり抜けた人の中でもやっぱり賛否両論が流れてしまうこともあるわけで、大晦日のお茶の間にいきなりババーンと大々的に流していいものなのかどうかは、2.5次元をけっこう観ているはずなのに、疑問が拭えないというか、むしろ疑問だらけなところである。 ダイアログをクリックし、文脈を共有した人だけで見ていたものが、突然全日本に晒されてしまうと一体どうなるのか、考えるに恐ろしい事態だ。

 テレビというのはボタンを押すだけで簡単にほぼ全ての家庭で受信できてしまうので非常に恐ろしい……、テレビというものの影響力をこれまで私は無視していたがここにきて突然無視できなくなり、webの時代になってもやはりテレビは旧態依然とした日本国民に対するパワーを保っている、ということをはからずも実感するハメになった。だってみんな興味がないならこんなに大騒ぎになりませんよ。みんなやっぱり、テレビのこと好きなんじゃないですか。そう、多分私も……。