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舞台、俳優DD、サブカルかぶれ等

わたしと音楽の話。<前編>

 わたしがこの短い人生においてなりたかった職業というものがあったか、と思い返してみるといくつか挙げることができるが、今ではどれもあまり現実的ではない。

 高校に入学してから暫くは真剣に音楽ライターになりたいと思っていた。プログレエレクトロニカが好きで、毎日毎日新しいアルバムを聴き、感想を書く練習をしていた。引きこもり気質だったのでそのうちプログレの広大な森も狩り尽くしてしまい、それから国内エレクトロニカに飽きるとノイズやパンクに走ったのだけれど、ある日非常階段の「蔵六の奇病」というアルバムを聴いたわたしは一曲目の「マントヒヒ」で気分が悪くなった。(なぜ気分が悪くなるのかは聴いてもらえばわかるが、あまりお勧めはしない)

 その後、マントヒヒのせいでしばらく食欲が無くなって、ぱたりと新しい音楽が聞けなくなり、感想も書けなくなり、ブログを閉鎖し、またわたしは元の平々凡々としたサブカルオタクに戻ってしまった。要するに、まあ戸川純サイコーだろ、という結論に至った。毎日持ち歩いていたiPod classicをいつのまにやら放置するようになり、あの中には人類の叡智がつまっていたのに、とても残念だなあといまでは悔やんでいる。でもマントヒヒがこわいのだ。

 いま読んでみると感想はことごとくつまらないし、昔の名盤と言われるものをいくら聴いたってわたしには作曲の才能も演奏の能力もないから、文にアウトプットすることしかできず、ぼんやりとした印象でものごとを伝えるだけで、生産性がない。

 偉そうにプログレ全部聴きましたみたいな面で書いてみたがわたしはニワカなので今でも聴くのはPink FloydのMeddleくらいである。

Meddle  (Remastered Discovery Edition)

Meddle (Remastered Discovery Edition)

 

  Meddleのラストトラックにしてメイントラックであるところの「Echoes」が映画「2001年宇宙の旅」とシンクロしてるって話はすごく有名だけど、はじめて動画見たときはぞわぞわしたな……。どーでもいいですが、わたしはキューブリック映画が好きで、「突撃」「ロリータ」「博士の異常な愛情」、メジャーだけど「時計じかけのオレンジ」、「アイズ・ワイド・シャット」も。推しくんのイベントで推しくんに「おすすめの映画はありますか?」って訊いていた人がいて、彼の返答は「映画は特に思い当たるものが……映像作品だと湊かなえさんの原作ものが面白かった」とのことでした。うう~ああいうドラマ体質に合わないんだよ~。 でもいつかのイベントで「園子温の「ヒミズ」を観た」と言っていたときはなんだかびっくりした。あ、そっちもいけるんすか、みたいな。冷たい熱帯魚はおすすめしないかな……でも芝居人として「愛のむきだし」を観てほしい、というのはわたしのわがままでしょうか。わがままだなあ……。とりあえず「博士の異常な愛情」のDVDプレゼントしようかなと思うんですがどうですかね?

 それはさておき。

 ああ、フロイドでも、あの炎の男のジャケットのやつはなんかあんまり好きじゃない。エレクトロニカも最近また気になって聴きなおしてみたら疲れるなぁと思ったので聴くのをやめてしまったしもしかしたら老けたのもしれない。悲しいことだ。

 

 好きな人はどんどん死んでいくし、大瀧詠一氏が亡くなってしまい、見られるうちに見ておかないと本当にみんな亡くなってしまうぞと危機感を持ってだいぶ前に大貫妙子氏のコンサートに行ったりもした。「海と少年」を歌う前に、大貫氏が「これあんまり好きじゃないんですけどみんな歌えって言うので」という前置きで歌い始めたときはさすがにびっくりした。そして年の功というのはすごいな、という感想を抱いた。

 「海と少年」はわたしの敬愛する矢野顕子氏が1986年にアルバム「峠のわが家」でカバーしている。

峠のわが家

峠のわが家

 

 乾いたドラムから始まり、過剰にはねるベースに絡まる軽快な矢野さんの歌声がとても良い。大貫さんのライブ版は思ったよりもゆったりとしており、「峠のー」版ばかり聴いているわたしにとっては意外だった。

 その日は大貫氏の歌手生活40周年記念コンサートだったのでそうそうたるゲストが集まっており、事前に告知されていた細野晴臣氏、鈴木茂氏、林立夫氏のほかにサプライズゲストとして松任谷正隆氏が登場した。わたしは無邪気にヤッター!!キャラメルママ再集結だーー!!!!と大喜びし、非常に楽しい気持ちで帰路についたが帰りの電車の中で、大貫氏の老いてしまった声量について父と真剣に話し合い「楽しかったけどやっぱり見られるうちに見ておくことが大切だ」という結論に至った。

 

 わたしが音楽の過剰摂取をやめるに至った「マントヒヒ」以降も、変わらずにジャズだけは新しいのをなんでもかんでも聴き続けている。あと、クラシックも変わらず聴く。元彼の受け売りでしかないが、カルロス・クライバーの指揮した音源が好き。ヨハン・シュトラウス2世の「こうもり」は未だにiPhoneに入れている。なんで聴くのをやめていないかというと、それらは聴いていてなんだか楽だからだ。恐らく精神に良い作用がある。筋肉が弛緩する。音が柔らかくて良い。

 

 父の話が出たけれど、わたしにとって音楽の師匠は今も昔も変わらず父である。

 恐らくはものすごいサブカル人間だが、最近はおとなしくなってボブ・ディランとか聴いてるときがある、フランク・ザッパのCDを全部持っているような父。

 わたしは父が好きだったり嫌いだったりするけれど(その原因は私生活での行動に起因する)、音楽の趣味に関してはとても尊敬しているし感謝している。小学生のときに、イエロー・マジック・オーケストラの武道館解散ライブ盤「アフター・サーヴィス」を父に貸してもらった。

アフター・サーヴィス

アフター・サーヴィス

 

  PROPAGANDA〜TONG POOで始まり、FIRECRACKERで終わるこのアルバムはYMO入門にはうってつけだったのか、それともちょっとズレていたのかは未だにわからない。ドラム、幸宏氏叩いてないし。デヴィッド・パーマーだし。

最初はテクノポリスライディーン以外は意味わかんねぇ、クソ曲だろ、と思っていたが、しばらくすると中国女やSOLID STATE SURVIVORが病みつきになっており、YMOすごい!YMOすごい!!と言いながらわたしは父から狂ったようにアルバムをかっぱらってiTunesにインポートしまくった。

当時小6とかである。

YMOは頭がおかしい。わずか4年の活動期間でありながら、最初と最後で方向性が全く違うので是非気になった人はアルバムを全部聞いてほしい、これとこれだけ聞いとけばいいとかそういうのは無い。全部はじからはじまで聴かないとYMOは語ってはいけない。はじからはじまで聴いたけど未だに語ることは畏れおおく、もう一度最初から聞きなおしながらこれを書いていたりする。

YMOは変なことばっかりする。1980年のアルバム「増殖(X∞MULTIPLIES)」には合間にスネークマンショーのコントっぽいものが、および1983年の活動末期に発表されたアルバム「サーヴィス」には三宅裕司率いるスーパー・エキセントリック・シアターのコントっぽいものがそれぞれ曲の合間に挟まれている。ヤク中のアパートをノックして「ここが警察だー!!」と叫ぶ警官が「ここは警察じゃないよぉ」と返してくるヤク中に憤怒するコントとかものすごく好きだった。

余談だが、アニメ「けいおん!」が放映されていた当時、ニコニコ動画で「けいおん!YMO」という動画が流行していた。

けいおん!YMO 13 最終回 散開ライブ編 ‐ ニコニコ動画:GINZA

確かスネークマンショーのコントに映像を合わせた動画があった気が、する。すごい好きだった。

 

それで結構ありきたりな流れではあるが、矢野顕子氏を聴くようになった。坂本龍一氏の元嫁だということは世間的にわりかし有名だと思うけれど、それ以上にYMO結成初期のライブ音源が好きで。

「LIVE AT KINOKUNIYA HALL 1978」という、YMOが1990年に再結成した際に便乗して発売された未発表ライブ音源盤がある。もともとリリースに至らなかった音源なので音質は悪いし、冒頭の「FIRECRACKER」からしてメロディーラインへにゃへにゃだし、これは世に出してはいけなかったのかな??って感じの音源なのだが、しかしわたしはそれが好きでずーっと聴いていた。「PLASTIC BAMBOO」や「THE END OF ASIA」などの珍しいテイクが入っていて、MCも収録されており短くまとまっている。通学に良かった。

ジャズは矢野顕子氏から入った。なかなか邪道である。

なんかでも最近矢野氏を追ってなくて、この前やっと「飛ばしていくよ」を聴いたけどそしたらもうゴリゴリにエレクトロニカしててびっくりした。わたしは長い矢野氏の活動履歴の中では初期~中期の作品しか聴きこんでいないので、時期的にはyanokami結成後についてはほぼわからないんだけどそれにしてもびっくりした。矢野顕子氏は「JAPANESE GIRL」が好き。捨て曲がひとつも無い。

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弾き語りアルバムだと、「SUPER FOLK SONG」と「Piano Nightly」。父の部屋に「Piano-」があったから喜んで聴いてみたら、なんかしらないけど海外盤でディスクの後半が「SUPER-」のダイジェストになっていて超超超落胆したなあ……。その後ちゃんと自分で買いなおしたけれど……。

普通のアルバムだと個人的に名盤だなぁと思うのは「Oui Oui」、「峠のわが家」、「愛がなくちゃね。」辺りでしょうか。特に「峠のわが家」は最初から最後までドラムとベースとピアノの壮絶なバトルが繰り広げられててマジサイコーです。坂本龍一とまだ円満だったころに錚々たるメンツを迎えて作ったアルバムで、レコーディングに莫大な時間とお金をかけているだけあって聴いてもらえばよくわかるけどミックスもマスタリングも最強で、2016年のいま流してみても全然昭和っぽくない。音のひとつひとつがなんかキラキラしてる!「The Girl of Intergrity」、おたくが聴くと歌詞ほんとにすごく心にささるから聴いてほしい。

書いてみて気づいたけど、わたしはただ単にこの時期の教授の音作りが好きなだけなのかなあ……。教授のアルバムも一通り全部聴いたわけですが。わたしのヘビロテリストに残ったのは最終的に「音楽図鑑」と「未来派野郎」だった。「愛がなくちゃね。」で一番好きなのも、あからさまに教授色するSleep On My Babyだし……。

そのふたつの間に挟まってる「エスペラント」も良いアルバムだけど、けっこうメンヘラっぽくない!?なんかダウナーな感じ……それもそれで好きなのでたまに聴きますけど。

 

テクノやニューウェーヴへの耐性がつき、もっとアングラな方向へ!と舵をとりだすわたしに父が貸してくれたのが電気グルーヴの「20」だった。20周年記念のアルバムだからベスト盤かと思いきや、全然そんなことない。最初が「電気グルーヴ20周年のうた」で始まるけれど、このグループはそういうグループなのか、絶対これやばいって、と思った。小学生並みの感想だが、当時ホントに小学生なので仕方ない。

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百聞は一見に如かずという言葉がある。恐る恐るでも構わないので聴いてほしい。ちなみにこのPVが好きな人は、絶対に「カフェ・ド・鬼」のPVも好きなので難しいことを考えずに観てほしい。

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さすがに動画が多くなりすぎるので貼らないけど、まんまと電気にドハマリして「ピエール瀧の体操」シリーズをYouTubeで観て喜々としているわたしを観て父はどう思ったのだろうか。すごく気になる。おそらく娘が自分の狙い通りのサブカルクソ女になって喜んでいたんだと思う。

電気もひととおり聴いたけど、好きなアルバムは「UFO」と「VOXXX」。後者はともかく、前者はなかなか癖がある。「俺のカラダの筋肉はどれをとっても機械だぜ」とかめちゃめちゃ好きだったので、あろうことかわたしはそのまま電気グルーヴの前身であるインディーズ時代のユニット、人生[ZIN-SAY!]を聴き始めてしまった。

以上、わたしがその後、ナゴムレコード厨になりクソサブカルをこじらせるに至った経緯である。

サブカルには二種類ある。それこそ矢野顕子とか、土岐麻子とかWorld's End Girlfriendとか、くるりとか空気公団とかを聴いているキラキラサブカルの人たちがまず第一に挙げられる。ゲスの極みとかサカナクションとか経由で邦ロックに入っていく人たちもわたしからすれば立派なキラキラサブカルである。アーバンギャルドも最近キラキラしている。でもアーバンギャルドはアルバムを出すとコンスタントにこれはダメなほうのサブカルになびいているな、という曲を作ってくれているっぽいので、わたしは好き。

問題はキラキラしていない、ドブの底みたいな層のサブカルで、それこそ2016年にもなって有頂天の「AISSLE」とかを聴いている、つまりわたしのような層をさす。サブカルってなんなんだ!?あー……定義すればキリがない、戦争が起きてしまう、もうやめよう、はいはい、もうやめ。解散解散。

 

人生を聴き始めると、空手バカボンを避けて通ることはできない。似たようなバカっぽい短い音楽を作っている怪しいテクノユニットという点で完全に一致している。ぶっちゃけ空バカ信者のわたしでもメンバーの差異以外にたいした違いがあるとは思っていない。(ディスってはいない)(すっごく褒めている)

空手バカボンは、のちに筋肉少女帯を結成することになる(後半は同時進行で筋少もやってたけど)大槻ケンヂ内田雄一郎、そしてナゴムレコード主宰のケラというあからさまにやばめな3人によって結成されていたユニットだ。三枚目のアルバム「バカボンの頭脳改革 -残酷お子供地獄-」の1曲目のタイトルは「バカボンと戦慄 - Staress & バカボンBlack」である。完全にキング・クリムゾンのパクリ。(メロディーも堂々とパクっているので、後年になって発売されたちゃんとしたベストにはとうとう収録されなかった)

空バカや人生は実のところ、初聴のときには自分の琴線にあんまり触れず高校に入ってからふたたび聴いたときにぜんぜん違う印象を受けたのでものすごく衝撃だった。鬱になって眠れず朝が来てしまったときに「KEEP CHEEP TRICK」を聴いて、うああ……現世とはなんてしんどいんだろう……とぼんやりしていたのは記憶に新しい。

それで空手バカボンには筋肉少女帯にも引き継がれている曲がいくつかあって、「福耳の子供」「日本の米」とかがそうなんだけれど、その流れで自然に筋少を聴いた。わたしはナゴムから筋少に入ったので、当初は「仏陀L」「Sister Strawberry」なんかのナゴム色がまだ色濃い路線のアルバムばかりを聴いていた。

だから未だに舞台とか見てて兄弟が登場すると、心の中では彼らがアンテナを売り出す瞬間があるよ……。今度「僕のリヴァ・る」を観にいくけれど、安西くんは鈴木拡樹のことを脳髄は人間の中の迷宮であるという観点からあえて許したりするのかな?しないな……。推しくんは誰かと兄弟である役をそういえばやったことがないかもしれない!もしやった暁には心の中で勝手にアンテナ売りにしてしまいそうだ。

なんか「いくじなし」ってSister-に収録されているほうはソフトなメジャー版で、「ナゴム傑作選」とかに入っているナゴム版はお姉ちゃんはラバースーツの愛好者でその縁で義兄と知り合うみたいな話が盛り込まれてるんですよね、確か。夜な夜なラバースーツで近所を練り歩く姉ちゃんという狂った世界観を平然と歌い上げる筋少は本当にすごいなぁと素直に感動していて、いや素直になる方向性そこじゃねえだろって中学時代の自分に説教したい。絶対違うだろ。

メジャーどころの曲はひととおり通過し、それぞれに憧れるダメダメな中学時代を送りました。「サンフランシスコ」、「イワンのばか」、「釈迦」など、いろいろ。

それでナゴムっぽい筋少に慣れて(飽きたともいう)、次に聴いたのが「レティクル座妄想」でした。えーーーーーそのチョイス!なんでそこ攻めたのかはいまだに謎ですが、とにかくわたしは衝撃を受けました。もう本当にオーケンがめちゃめちゃ病んでた時期で12曲中12曲がメンヘラ受けする狂ったアルバムだった。「レティクル座の花園」で綺麗に〆たかと思いきや、「飼い犬が手を噛むので」でどん底に突き落としてくるとんでもない一枚。これを聴いたときにこの世には希望も何もないんだな~やっぱりいいことのあとには絶対悪いことがあるんだよな~って痛感しました。

「香菜、頭をよくしてあげよう」に本気で憧れていて、それは今でも一緒で、推しくんには未だに「香菜-」にでてくる「僕」との共通点を探してしまうけどまあ見事にないよね。

あとは、「月光蟲」もめちゃくちゃ病んでるっていろんなところで書かれてるし、たしかに病んでるなとは思うけどいまいちわたしの琴線に響きませんでした。なんだろう、「月光蟲」は、俺はダメなんだ……どうやってもダメだし、俺の世界は妄想で、薄紫の炎で、閉塞的なんだ……地球燃えろ……っていう後ろ向きな暗さだけど、「レティクル座妄想」は完全に開き直った、俺がダメなのは世界が悪い!飼い犬が手を噛むから帰る!ちゃんと埋めたはずなのに死体がアァ~~~!っていう前向きな暗さな気がするんですよね(勝手な解釈……)。もう、俺は罪悪だ!ダメなものはダメ!っていう、すっごい迷惑なメンヘラさを発揮してる気がする、「レティクル座-」は。そこが好きです、共感できて。

「ステーシーの美術」とか、ストーリー組みあがってる系は意外と好きじゃないです。とっつきにくくて……。全然関係ないけど、ストーリー組みあがってる系の音楽にとっつきにくい病気なのでわたしは全盛期に一応おたくやっていたサンホラも少女病もダメでした。少女病とか、なつかし~~!死にそ~~いま2016年だぞ!!

あ、おたくは「タイアップ」を聴くべきです。理想だけじゃ食ってけねえ!!!俺にタイアップくれ!!!!と、オーケンが荒れ狂う曲です。

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それで当たり前の流れですけど筋少から戸川純に流れました。見事に。キレイに。このとき高校一年生でした。

純ちゃんのことはいまだに信仰しています。毎日欠かさず聴きます。忘れてる日はまあそこそこありますが気持ち的には毎日欠かさず聴いてる。シャッフルすると戸川純名義かYAPOOS名義かゲルニカ名義でなんかしら流れてくるし……。

最初に聴いたのは意外にも純ちゃんの個人名義曲ではなく、主宰していたバンドであるヤプーズ3枚目のオリジナルアルバム「ダイヤルYを廻せ!」ラストに収録されている「赤い戦車」という曲でした。戸川純気になるけど体質に合うかなーとかぼんやり言いながらYouTubeみていたら出てきて、すっごい衝撃を受けたんだなー。確か。

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それからとりあえずヤプーズ全部聴いて、「ロリータ108号」に、わたしの求めているものはこれだ!!これでしかない!! わたしは自意識を失ってロリータ108号になりたいんだ!!と真剣に思いました。好きな人に近づきすぎると爆発してしまう、マッドサイエンティストによって作られた不幸なロボット。推しくんに近づきすぎると好きすぎて爆発しちゃーう!とかあほなことずっと言ってるのはわたしが純ちゃん信者だからです。

ヤプーズのアルバムはどれも大好きで、いちばんとか決められない……無理……。アートワーク的に一番好きなのは1枚目の「ヤプーズ計画」です。Daddy The Heavenの鈍いリズムから入ってロマンティックに鳴り出すシンセが夢想的で、良すぎる。

あとはちょっとあんまり他人には言えないですが「ヒステリヤ」も好きです。NOT DEAD LUNAもいい曲だけどねーなんか明るく励ましてるはずの曲なのにどうにも後ろ向きな気持ちになるのであんま聴いてません。苦しくなる……。

「赤い花の満開の下」は大名曲です。死にたいときに聴くと楽になる。意外と「憤怒の河」も好きなんだけど、ライブ版だと純ちゃんが底抜けに明るく歌ってて印象変わってしまった。なんで純ちゃんはあんなに文化大革命前の中国っぽいテーマに執着してたんだろうか?わたしも純ちゃん通してロマンを感じるようになったけど、最初はちょっとぎょっとすることもあった。ひえー、農村んんー、って。

そして初期の純ちゃんの曲に「昆虫軍」とか「レーダーマン」とかあるんですけど、その元ネタであるハルメンズも聴くようになりました。

こっからもまだまだ長いので、続きはそのうち! 需要なさすぎるけど、思い返しながら書いてるだけなのでごめんなさいー。ではー。