読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

I READ THE NEWS TODAY, OH BOY

舞台、俳優DD、サブカルかぶれ等

ぴあステージサービスは本当に必要としている人にとって全く意味がない

 大手プレイガイド・チケットぴあが新しく「ぴあステージサービス」なるものを始め、俳優オタ界隈が若干この話題でざわついています。 個人的には戦隊を始めとする東映関係のチケ発で散々お世話になったので、どういう内容なんだろーと気になってサイトを覗いてみました。

http://t.pia.jp/info/stage-service.jsp

 サービスの内容としては、

①年間チケット購入回数に応じて会員をランク分けし、プレリザーブの当選確率が上昇する権利を付与する

②ぴあプレミアムに加入(ぴあカードを発行し、初年度無料/2年目以降4,104円の年会費を支払い)すると自動的に三段階のうち最上級である「プラチナ」にランク分けされる

③プラチナ会員はweb経由でのチケット先着発売時にサーバーに繋がりやすくなる

 といったもののようです。一見チケットが取りやすくなったように見えますが、最上級であるプラチナ会員へのアップグレード基準が「年間チケット購入回数4回以上」という、異常にヌルいものであることが引っかかります。これではオタとは言い難い、よくプレイガイド経由でチケットを購入して演劇やコンサートを観に行く程度の人でもプラチナ会員になってしまうでしょう。 ぴあを利用する人たちの何割ほどがプラチナ会員にランク分けされているのか、暫定的にツイッターでアンケートを取ってみました。

  設定ミスで記事公開直後の時点では集計中表記になっていますが、どれかを選択すると回答を見ることができます。

 ぴあで年4回以上チケットを買う→プラチナ

 ぴあで年2~3回チケットを買う→ゴールド

 ぴあで全くチケットを買わない/ぴあで年1回チケットを買う→一般

 という簡単な区分でかまわないので、読者の方も投票してみて下さい。

 さて、アンケート結果を見ると、およそ5割もの回答が「プラチナ」になっていることがわかります。これは大変な数字です。頻繁にチケットぴあを利用する層/チケットぴあを利用する可能性のある層である俳優オタのプラチナ会員率が5割を超えているとなると、例えば舞台挨拶の申し込みに5000名義が集まった場合、プラチナ会員は当選確率アップ券を2枚保有しているため、プラチナ会員のうち更に半数が当選確率アップ券を使用するという非常に甘い見積もりをしても、全体の2.5/10が最も当選確率の高い人々になるため、1250名義が同じ土俵で当選を争うことになります。 こう書くと「1/4に確率が下がるならいいじゃ~ん」と思ってしまいますが、問題は「プラチナ会員」が現時点ではぴあプレミアム会員と同列の扱いを受けていることです。

 現在、ぴあカードの会員にはぴあカード会員限定の「いち早プレリザーブ」への申し込み権利、プレリザーブでの当選確率上昇(確率非公開なので、実際にはいくらでもいじれてしまいますが)などの特典が付与されています。2年目以降の年会費は4,104円と比較的高額です。(でも積むよりは全然安いんですけど…)

  こちらも設定ミスでしばらくは投票しないと結果が閲覧できないのですがどちらかを押してみてください。 俳優オタの2割程度がぴあカードを契約していることがわかります。先述したアンケートでは5割がプラチナ会員と回答していたので、年4,104円(審査あり)と、コンスタントにチケットを申し込んでいれば無料、というハードルの大きな違い、ヘビー層にしか需要がないサービス内容を加味すると思ったより多くのオタがぴあカードに申し込んでいることがわかりました。0.5~1割くらいかと予想していましたが、それ以上にみんなぴあカードに申し込んでいるのですね。

 ぴあカードを契約していないがプラチナ会員だという3割程度の層については、「普通に申し込んでいたらなっていた」「18歳以下なのでクレジットカード契約ができない」といった事情が考えられます。

 つまり、「絶対にチケットが欲しい」というマジな人たちはそもそもぴあカードを契約してぴあプレミアムに入り、最も高いランクの当選確率を確保していたので、ぴあステージサービス開始によりメリットは全く無いどころか、新たに3割の人々が最も高いランクの当選確率ゾーンに流入してくるというデメリットをこうむることになります。

 そもそもこのような「チケ発選民サービス」を必要としているのは、「やむを得ない時は積むけどできれば積みたくないからお金払うので選民してほしい」とかそういう人たちであり、ムダなお金を払いたくないというのは人間の基本的な感情で、そういう人たちはぴあステージサービスなどという愚かなシステムが無くとも年会費を払ってぴあプレミアムに加入していたので、そこに新しい層が流入し、当選確率が低くなるという事態になれば、世が世ならチケットぴあには火炎瓶が投げ込まれていてもおかしくありません。

 ぴあステージサービスは、最もこのようなサービスを待ち望んでいた層にとって全く意味がありません。

 また、先述したサービス内容の「③プラチナ会員のweb経由先着発売の優遇」についても、確かに「公演に入れればいい」程度の人にとっては滑り込めた的なことが発生するかもしれませんが、コンマ1秒で争うような激戦チケ発をしている人はそもそもwebなんか使いません。スクリプト組んでる業者とかは別ですよ。一般人の話です。こればかりは始まってみないとわかりませんが、現時点で最強のぴあ店頭回線やそれに次いで良く繋がるコンビニの機械に対して、一般家庭にひかれているような回線、ましてやスマホを経由した携帯キャリアの回線などが勝てるとは到底思いません。最前狙いでぴあの店頭で徹夜をしているようなオタは、変わらずぴあの店頭で徹夜をし続けると思います。雇われホームレスも変わらず、ぴあの店頭で徹夜をし続けるでしょう。

 コンマ1秒で競っているのですから、そもそもサーバーに直接繋がっているぴあ店頭と、一般家庭のPCやスマホなどを比較するのが無理な話です。「つながりやすくなる」とか書いていますが、これは何も知らない一般人に「ぴあはヘビーユーザー優遇をして偉いなぁ」とか思わせるための欺瞞でしかありません。本当にヘビーユーザー優遇をするなら、たとえば店頭販売の先着順を「朝7時以前はぴあカード所持者のみ並べます、一般の整列はそれ以降」などとするべきです。まあそれでも転売屋もカード持ってるので無意味でしょうが……

 ぴあステージサービスの開始により、「元々のぴあカード所持者、なおかつ年に2回程度しか激戦チケ発に申し込まない人」にとって、ぴあプレミアムの持つ価値はほとんど無くなってしまいました。一部の公演で最速先行申し込みが実施されているので、唯一そのためだけに使える感じでしょうか。 しばらく様子を見たいと思いますが、本当にぴあステージサービスのプラチナ会員がぴあプレミアム会員と同等に扱われているようであれば、私はぴあカードの解約に踏み切りたいと思います。

 長々と失礼しました。