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舞台、俳優DD、サブカルかぶれ等

勝手に虚無リンピック 思い出し編

wagamama-otaku.hatenablog.com

 

 「戦刻ナイトブラッド」というヤバい舞台を共に駆け抜けたえりちゃまのブログが思わぬところでバズっていた。びっくりした。思い返してみれば俳優オタクになって早5年目、推しの舞台は高確率で虚無とよばれる類のそれであったように思う。といっても私の主観なので怒らないでほしい。そういうわけで今回はいままで推しを追ってきた中で遭遇した数々の虚無舞台のことを振り返っていきたいと思う。

 

舞台 スーパーダンガンロンパ2 希望の学園と絶望のなんちゃら(2015年12月/六本木ブルーシアター)

 3年前のことなのでもう正式名称さえ思い出せない。最近のブログを知ってくださった方の中にはご存じない方もいると思うので注釈するが私は横浜流星さんという戦隊俳優→舞台俳優→映像キラキラ俳優(今ここ)と言う謎の経緯をたどった人を約4年ほど推していた。今は急に意味不明なアーティストデビューを遂げるといった理由により現場からは距離をおいているのだが、「スーパーダンガンロンパ2」は横浜流星さんの主演舞台だった。

 これは虚無というよりも、私がただ単にダンガンロンパに対して「何かムカついた」という要素が一番大きいと思う。とにかく登場人物がみんな、銀魂にかぶれていたころの美術部女子中学生みたいなキモいハイテンション喋りをしていて舞台の幕が開くだけで気が滅入る。内容は、バトルロワイアルみたいな感じで学園の生徒たちが一人ずつ殺されて犯人捜しをするというものなのだけれど、最初に殺されるキモい料理人が死刑になる前の言い訳タイムがキモくて毎回不快だった。ちなみに「スーパーダンガンロンパ2」は2017年3月に再演されており、再演のほうはちょっと虚無度が減っていたが、料理人の言い訳タイムの長さは延びていて、何でだよ……と私は心の中でつぶやかざるを得なかった。

 何か本編にでてこないカムクラなんとかいう登場人物の話をして何らかの出来事を匂わせるのだが、その伏線は本編中では回収されない。最後に登場人物が5人だけ生き残って、「これから新しい世界で頑張ろう!」って感じで終わる。 え?死んだクラスメイトは?どうすんの?

 というわけで終始イライラしていた私は「ダンガンロンパ嫌いになったな……」と思いながら公演期間を終えた。 ちなみに、この公演は制作がトチ狂ったのか10日間連続3時間半公演マチソワというスケジュールが組まれており、私は風邪をひいて最後の2日間を干した。殺人? キャストがかわいそうだな、と思ったし、そのマチソワ間にブロマイドを1500円分買うともらえる特典ブロマイドのサインを延々書かされていた横浜流星さんは本当にかわいそうで泣けた。

 

舞台「闇狩人」(2016年5~6月/天王洲銀河劇場他)

 「闇狩人」は日テレ制作舞台である。 本家虚無リンピックでは舞台版里見八犬伝が見事にランクインしており、私は「なるほどね」と思わざるを得なかった。なぜならそう、里見八犬伝悪名高き日テレ舞台なのだ。個人名は出さないが日テレ舞台に通ったことのある人なら日テレに捕まってるなー……と思う俳優の人がいるであろう。

 高杉真宙さんが主演であったものの、里見八犬伝にあったような発展途上っぽい感じは見受けられず、けっこう客席のマナーは良かった。が、突然アン・ルイスを歌い始める鈴木勝大さん、急な横浜流星さんのベッドシーン、ベッドで突然けん玉をやり始める横浜流星さんなどの愉快なツッコミどころが満載でネタ的虚無舞台として最後まで楽しく観ることができた。

 とはいっても制作側はガタガタで、日テレ舞台といっても現場のことは全部下請けに丸投げしているので当たり前なのだけれど、「花出していいよ」という情報が初日3日前とかになって突然ツイッターでつぶやかれたり、劇中で悪の帝王みたいなキャラ(丸山敦史さん)が飛行機を墜落させてテロを起こす描写があるのだが、お祓いに行ってなかったのかお祓いも功を奏さなかったのか羽田空港での大韓航空機炎上事故に巻き込まれてキャストが東京→北九州を新幹線で移動したり、北九州公演では日テレ側は「花出していいよ」と言っているのに現地に着いてスタンド花禁止なことが判明して勝手にスタンド花がバラバラに解体されていたり、大阪初日がソワレ公演だけなのをいいことに前日入りして場当たりせず(そんなことある?!)当日朝にやってきて場当たりしていたりと、何ていうか闇狩人には世の中の悪よりも日テレを早く始末してほしいよな……と思っていたのでした。

 

舞台 バイオハザード ジ エクスペリエンス(2017年2月~3月/六本木ブルーシアター他)

 結果的に公演内容よりも篠田麻里子with松井珠理奈と男性キャストの合コンだけが話題になって終わったアレですが、そもそも舞台が発表されたのが公演1か月前という時点でもだいぶアレっぽかった。 内容もなかなかにハードで、木戸邑弥さんが突然ゲロを吐き始めたり(※レモンゼリーです)、噂によると公演期間中キャストの一人が体調不良で休んだところ全然違うおじさんが代役をしていたり、青柳塁斗さんは登場即ゾンビ化して苦しみのたうち回り客席でチェーンソー(本物)を振り回し前列の客をガソリン臭に包む、などのハードコアさ。 音楽とかは好きだったんですけどね。東幹久さんも出演していたのですがなぜか日曜日だけ休みで(飲食店の定休日かよ)、日曜日だけ話が微妙に違うという不思議な舞台でした。

 

 当ブログでは虚無舞台ができるだけこの世から少なくなっていくことを祈っています。