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「帝一の國」東京応援上映ラスト/みんな幸せになろうね!

 

 皆さんこんにちは、大鷹弾のオタクです。

 大鷹弾のオタクのしすぎで、気づいたら知り合いが増えていました。画像1枚目の森園億人TOは、たぶん森園億人が好きすぎて自らが将棋の駒になってしまったんだと思います。そういうこともありますね。森園ファイト~!お~!いぇ~!

映画「帝一の國」の感想&愉快すぎる応援上映にいってきたよ - I READ THE NEWS TODAY, OH BOY

 前回のエントリにちらほら反響があって有難かったです。「笑える」「めちゃくちゃおもろい」といった感想をいただきましたが、文面ではあの現場の面白さは全然伝わらないと思っているので、文面だけでも笑えてしまった方は劇場で応援上映に参加したら笑い死ぬ可能性があります。

 帝一の國が面白すぎて唐突に巨大な穴に突き落とされたような感じになったのですが、なんとか這い上がろうとしたらさらにその下のライチ☆光クラブの池に突き落とされるというまさかの二段構成だったので笑ってしまいました。怖いです。一生このぬるま湯の中で過ごしても構いません。

  どさくさに紛れて聖地巡礼に行ってきました。多分このエントリを読まれてる方は9割くらい「キャ~!!氷室先輩~~!!駒先輩~~!!」となると思うのですが、わからない方に説明すると、劇中で氷室ローランド(間宮祥太朗)と駒光彦(鈴木勝大)が不良に絡まれるが返り討ちの上ボッコボコにして不良をほぼ全裸で謝罪させるという一世一代の名シーンで使われているロケ地です。ご査収ください。 渋谷の國學院大近くにある氷川神社境内ですので、お暇な方はぜひ…。(ツイッターで都内にあるのを知りました、ありがとうございます) 農工大にも行きたいな。

 

 6/2(TOHOシネマズ新宿)と6/8(新宿バルト9)の応援上映に行ってきました。公開されている範囲内での都内応援上映は6/8がラストだったので、なんだか寂しいな~という気持ちもありつつ。

 自分は内側の人間なので客観的に見てどうなのかはよくわからないのですが、シンゴジラ・ハイローに続く実写応援上映現場として帝一の國が認知されつつあったようで、コンビ萌えに対するプチ学級会が巻き起こったり、「様式美」的なコールが完成していく様を見られたりと、いろいろ含めて最初は荒野だったジャンルが徐々に発展していくような、不思議な感覚を味わえた1ヶ月間でした。

 バルト9での応援上映は前回スクリーン5(226席)が即完だったことを踏まえてかスクリーン9(429席)での開催。それでも当日にネットで確認したら綺麗に完売していました。スクリーン9って言うと、普段東映の舞台挨拶やるところです……。推しが東映に出がちなオタクなのでしょっちゅう来てはいるのですが、こういう形でまた来ることになるとは思わなかったのでビビりました。東宝配給なのに東映系列の映画館で扱いが大きいのは、やっぱりバルトが応援上映のメッカだからなんでしょうか。配給の壁も超えるので、帝一の國はすごいね!(思考停止)

 最初の応援上映のときは、正直、遊ぶぞ~!という気持ちよりも、本当に大丈夫なんだろうか……という興味本位が半分くらい含まれており(多分、他にもそういう人がいたかもしれない)始まってからビビリ倒したという面もあったのですが、ラスト応援上映は(恐らく)会場に詰めかけていた400人超がやる気に満ち溢れているという超越的な状況で、これはもう私たちの力で海帝高校の選挙を民主化するしかない!!!という気持ちでした。たのしかったです。

 以前、帝一の國が公開されるずっと前に、キンプリのオタクが「今日は◯◯さんが勝てる気がする」(※脚本上、◯◯さんは絶対に負ける)と自信満々に言っているインタビューを見て、「そんなわけあるまい」と笑っていたのですが、今なら「今日は大鷹弾が採点で勝てる気がする」とテレビカメラに向かって笑顔で言えます。あのとき笑ってごめんなさい。

 ご都合主義であると言う人もいるかもしれませんが、「烈車戦隊トッキュウジャー」がやっていた時代、私がシアターGロッソでのヒーローショーに100回超通い詰め、8都市を制覇する全国ツアーを推しと共に回っていた頃、エントリ内でヒーローショーに入れ込むロジックについて考えたことがあります。

plus14.hateblo.jp

 「戦闘美少年崇拝」そのものはあくまでも画面の向こうと画面のこちら側という塀を隔てた現象であるが、厄介なことに戦隊はヒーローショーイベントを非常に多く行っている。俳優本人が出演し、その場でアクションを含んだショーを披露するのだ。

 そこで実際に(といっても脚本であるが)会場が危機に陥り、その場にトッキュウジャーが現れ、無力な一般人である我々を救ってくれる。そしてヒーローショーのお約束である「観客の声援によってピンチのヒーローが力を取り戻す」という演出もまた現実と虚構を混同させる

 目の前で発生している「自分の発した声によって立ち上がった」という現象は確かに真のものであり、また「トッキュウジャーが自分たちをピンチから救ってくれた」という現象も確かに真のものである。さらに、その場にいた自分はとても無力だったという事実も真のものである。

 つまり「ヒカリくんがいなかったら私は死んでいた」という感情が発生し、一方的な画面越しの崇拝であったものに事実を踏まえた崇拝が加わってしまう。 

  戦隊キャラへのガチ恋についてはある程度時間が解決してくれたので、今は比較的冷静な気持ちでヒーローショーを見られるのですが(といっても実際に本人が出てきたらどうなるかわからないかも)、あそこまで真剣に推しを応援していたのは、そのとき確かに、推しが自分の声援によって立ち上がっていたからだと思うのです。

 「帝一の國」は、一種のスポーツの物語だから、勝ち負けはあるけれど、その「勝ち負け」に至るまでの段階を応援することができる。結果がすべてじゃなくて、彼らの頑張りに意味があるんだという大切なことを教えてくれる物語です。氷室は生徒会長になれなかったし、帝一も生徒会長になれなかったから、帝一の國は決して「頑張りが報われる物語」ではなくて、そこがすごく残酷だけど、読後感みたいなものは決して悪くない、むしろ清々しく切なく感じるし、彼らの頑張りに意味がなかったかって考えると絶対にそんなわけはないと思う。そう気づかせてくれます。

 その「頑張り」を観客が共に応援するというのは非常に理に適っていると思うし、そういう意味で応援上映にハマったのも頷けるな、とラストの応援上映を終えて考えました。

 「男には人生をかけて戦わなければならない時が来る、それが大学受験の人もいれば、就職試験の人もいる、僕にとってはそれが今なんだ」という帝一の語りの通り、海帝高校評議会の彼らにとって生徒会選挙はまさに命をかけた戦い(実際に帝一や氷室は命を投げ出そうとしたし…)で、演出としてコミカルに描かれているので実はそこまで重くはないのですが、彼らは痛いほどに自分の信じるものを信じていて、目標に対して素直で、実直で、傷つくことも厭わないし、後ろを振り返らない。 だから帝一の國のオタちゃんたちも、全身全霊で応援できたのかな、と、なんとなく思います。

 「帝一の國」はコメディでもあるのですが、その実、彼らはちっとも面白いことをしているつもりはなく、テストの採点のときもマイムマイムを踊るときも至って真剣であり、本気で戦っていて、そこがたぶん圧倒的な「良さ」なのではないでしょうか。真剣に考えて考えて考え抜くとシュールさが生まれてしまうという良い例です。

 

 まあでも、真面目に考えてはみましたが、結局のところオタちゃん面白すぎるというその一点に尽きるのもあるかなと思います。

 帝一パパに「譲介~~~~~!!!」って言うのが回を重ねるごとに大きくなるので笑ってしまうし、東郷卯三郎は「ウサぴょ~~~ん!!」と呼ばれている。原型を留めていない。冒頭の帝一の語りで「誰の言葉~!?」と叫ぶと「毛沢東の言葉だ」と返ってくるので、会話が成立してしまっている。(いきなり始まってそれなので、隣の隣にいた応援上映初見っぽい女子高生が死ぬほど笑っていた)

 「赤場家なんざ…わしのケツ毛に絡まるティッシュだ!」←「ティッシュは大事だよ!」←それはそう。ティッシュは大事。

 大鷹弾投票シーンの追尾カメラ「VR大鷹弾!」←結構酔うよね。

 佐々木人気、初見だと正直謎みたいなところがあったのですが、冷静に佐々木の行動を見てみると佐々木ありえん可愛いということに気づいてしまいました。(佐々木人気は公式化しました)

  応援上映を通して気付けることもあったので、オタちゃんの秀逸な突っ込みに感謝です。将棋部の部室でのシーンで佐々木が無意味にずっと左手を抱えているのかわいいし、佐々木いつもにこにこしていて可愛すぎる。天使ではないでしょうか。気づきといえば、氷室が菊馬から受け取った1年生のプロフィールを見るときにしれっと会長席に座っているのとか……(お行儀が悪いよ!)。

 エンディングのコールは回を重ねるごとに激しくなっていった印象があるのですが、ついにラスト回では美美子にガチ恋口上が捧げられていたので笑ってしまいました。尾崎世界観も、まさか自分の曲に映画館でガチ恋口上が打たれているとは夢にも思わないでしょう。次は私もファイボーワイパーします。

 あと、田伏総理の登場シーンで突然鳴子を振り回し始めた⑤のオタちゃんには賞状を授与したいです。その気持ちはわかる。

 

 東宝には、一生声を出さずに帝一の國が見られなくなってしまった責任を取って週1で応援上映を開催してほしいです。 これは言いすぎですが、定期的にどっかでやってくれると嬉しいかな―と思います。需要はあるよ。400人動員できるって、すごいと思いますよ。なかなか無いよ。映画館が無理なら、DVD出てから体育館とかで上映してもいいので……。みんなでマイムマイム踊ろうな。

 なにとぞよろしくお願いします。偉い方。ぜひ。

 

 みんな幸せになろう!

 帝一の國と、帝一の國のオタちゃん、大好きだよ!また選挙で会おうね!

 

神代の昔より

千尋の海もその空も

四海を照らす光こそは

我らが武神 我らが光

海帝 海帝

耀う光 海帝高校 

海帝高校